第3弾 すべて実話
南魚沼にある県立高校の教師と生徒の薄氷のような関係
2月15日を過ぎてどこも決まっていないある高3が気を使って担任に電話を入れた。
先生から電話で軽く「頑張ってね!」と言われ、背水の陣で臨んだ後期の入試、新幹線にのってホテルに泊まり万全を期した。
しかしホテルでインフルエンザを発症した。 救急車で運ばれ病院で点滴を受けた。
高校よりこの東京のホテルの方が親身になってくれた。
そして翌日、試験会場では熱が下がりきらないから、別室受験となった。試験は3教科とも受けたが当然滑った。浦佐に帰ってきてから即時にもう一つエントリーするよう指示をしたものの、お金まで払ったが、結局書類が期限に大学についていないと言われ受験出来ず。
この生徒の担任は一切を知らなかった。
こいつのめぐりあわせの悪さや、続く苦労を考えると気の毒になった。送り迎えや郵便局に連れて行ったりと・・いろいろ面倒を見た。本人を呼んで
「決まるまでずっとついていてやるから。」そう言ったのは丁度1年前の今日だった。
今、苦しんでいる君にこの言葉を贈る。
「春の来ない冬はない!」
この生徒はいま大学で経済を学んでいる。
監督


