1月以来苦しい受験に旅路をつづけている生徒がいた。
その日3回目の東京。1週間泊まったこともあった。今のところどこも決まっていない。
監督は帰国した直後、成田空港から
「今日の出来はどうだった?」
「今日もできなかった・・・」
実はその日、2月の最初にうけた大学の発表の日。「まだ見ていません。」というから
「東京から今夜戻り次第すぐみなさい。」
「はい。」と力なく答えた。
見るのも怖いかもしれない。本人はもう浪人を覚悟しはじめている。先週その話をした。
監督も帰りの飛行機のなかで浪人の指導計画を書いていた。
浦佐の自宅に戻ったのは午後10時。 40分後、生徒からメールがはいった。
「監督!・・大学合格しました!」1番行きたかった二校のうちの一つが決まった。
監督は時差で頭がずきずきしていたが体が浮くようにうれしかった。
こういうことがある。受験には。特に現役には。
だから諦めてはいけない。最後まで!
雪雲もいつかは晴れる 空の笑み 監督

