初めてのA判定に戸惑ったわたし
まるでお姉ちゃんの口紅をつけたあの日みたい
秘めごとでもあるまいし
なんでこんなにうろたえるの
もっとシュールでいたいのに
あれはほんの1か月前
思いつきで書いた国立大学の名前
他人事 あきらめ あこがれ ほとんど しゃれ・・・
そこに添えられた機械的な「A」の1文字
正直、私びびっている
だって27万人も受けた模試。うちの高校の2年はたったの200人しかいない。
校内で偏差値70で英語はTOP
それが全国レベルだと59で50000番まで下がっている。 国数も良かったからAがついたのかな。
「A判定」にしびれてしまったって感じかな・・
私ってこのレベルにいるの? 全国レベルで勝負できるかもよ!
もっとだめだと思っていたのに・・・
じわじわと感じる熱(ねつ)
あの大学に行きたい つかみたい
このまま まぐれで終わらせたくない
淡い思い出で尽きたくない
自我が叫び始めている
ああ・・わたしにもこんなむき出しの欲があったんだ
もう何もいらない
すべてを封印して 「今」をお勉強に絞りきってもう1回 Aをとる。
そう思った瞬間、横にころがるスマフォの画面をシャーペンで突き刺した。
キティーちゃんの携帯ストラップが横を向いた。
私の実力(現実)を無視したかのようなA まるで夢の中を覘いているような独特の非現実感に私は混乱し、不可思議さ知り 同時にそれをとりこんでしまった。
もはや私はむき出しの欲のとりこ そう受験の虜になったかもしれない。
シュールなんかじゃないよ! リアリティーなんだよ!
become aware of my value suddenly
目の前にひらいた赤まみれのREFLEX543 マーカーまみれのチャート式
今の自分じゃまだまだ通用しない だから許せない
そう!もう1度、いやもう2度やる 復習でなく 復讐を!
丸出しの希望大学への欲
疲れ知らずの自学
待ったなしの予習と復習
間違いだらけで真っ赤な問題集にかならす復讐(復習)をしてやる
「人生を自力で変えるチャンス 、それが大学受験というものかもしれない。
お前次第だよ」と監督のあの日の言葉が、今はわかるような気がする。
明日を感じる
高3まであと半年
来年の今頃、声高らかに勝利宣言をして見せる
監督
