「え、そうだよ。お前の合格をお願いしないといけないと思って2回も八海尊神社に行った。」

国立大の公募入試を受けたその女子は驚きと感動の表情で監督をじっと見つめる。

そのまま黙っていればいいものを監督は根が正直だから、本当の事をしゃべってしまった。

 

「あの日監督は朝から7つもクラスがあったけれどお前の発表を翌日に控え、ここは御参りに行っておかねばと雪も少なかったし朝の6時に神社に向かった。勿論境内には誰もいないし、早朝だし、本当に静かできれいな何とも言えない

空の美しさ すがすがしい空気 水の音思わず深呼吸をした。

空白というか不思議な・・しかし厳粛ななにかに包まれているような気持ちになって深々と頭をさげて神社をあとにした。

つまりだなあ お前の合格のことを頼むの忘れたわけなんだよ。

お賽銭さえ入れてない。」

それを聞いて本人はもとより周りの生徒も

「えーなにーそれぇ! 何もしてないのと同じじゃないですか!!??」

 

そこで監督は厳かに答えた。

「その通りだ。でも〇〇がこうして合格したのだからそれでいいのだ!」

一同唖然・・・

                                                      監督