夜の九時半過ぎ,天気が大荒れになった。
中3男子が「このくらいなら何とか帰れないこともないです」という。聞けば自転車だ。
「こんな大雨の中、自転車で濡れて帰って風邪でもひいたら、ただでさえ悪い点数がますます下がってお前どうするつもりだよ。」そういって車で送っていった。
「お父さんもお母さんも今日は夜勤か?」
「はい。 だから今日はこれしかないから自転車で来ました。」
「致し方ないことだけれど、そういうお前の家のあたり前がお前にとってはとても厳しくもありいいことなんだよ。」
「はあ そうですか・・・」
「毎日車で学校へ送っていってもらって自分で歩いているのみたことないようなものまでいる。そっちが異常で○○○! お前の方が当たり前なんだよ!」
「えーそんな子がいるんですか?」
「お前の日ごろの点数が悪いから、こうやって天気が突然崩れるんだ。全部お前のせいだ。」そう言いながら角を曲がったら、急に雨が止んだ。
この子の日ごろの辛抱のおかげかもしれないなあ・・・
監督

