M子の涙
今夜も星がきれいだな。
音が聞こえてもいいくらいにきらきら光っている。
まるで時間が止まったよう。
こんな受験にならないようにとうちの高校にはいったつもりだったけれど
選択を間違ったかな
ここまでいい加減な受験指導だとはおもわなかった。
受験と部活を両立しようなんて思った私
そんな自分が甘かったかな
そう思ったら
涙が出てきちゃた
K子の涙
魚野川の沿って歩くと風がやけに冷たい。
いまの思いを何かにぶつけたいけれど
それができないことくらいわかる
ここまで学校の言いなりになるとは思わなかった。
自分のやりたい勉強がこの肝心な今でさえできない
誰のための大学受験なんだろう
全部自分が悪いのかな。ここを選んだんだから。
そう思ったら
涙が出てきちゃう
今夜は秋風が冷たい。
砂時計の砂が落ちてなくなるみたいに時間が過ぎていく
だけど いきたい あの大学へ
涙が出てきちゃう・・・
監督

