一人で来て一人で帰る中3がいる

監督は「気をつけて帰るんだぞ!」と念を押す

午後の10時ともなると自転車は時々車から見ずらい。

 

「お母さんは今日は夜勤です。」

「おとうさんは今日、遭難者が一人出て山に捜索に入って足場が悪く自分が転んでけがをしました。」と心配そうに話した。

近頃こうして親のことを把握している子どもが少ない。

教師の子供で自分の親がどこの学校に勤務しているのかすら知らないケースも珍しくない。

この中3の息子のことを母親が

「うるさい位色々話してくれます!」といった。

 

この男子はずっと昔からうちにいる気がしている。不思議なことに。

初めて親子で相談に来た日、ボロボロの試験結果をみながら

「お父さんやお母さんが、それぞれ難しい国家試験をとおって今の職についている。その遺伝子をもつ息子がこんな出来でどうする。親の頭脳にふさわしい成績をとれ!」

そう言ったら、親子同時に吹き出した。

 

今夜もレインボーから出している課題をやっていることだろう。

頑張れ! 頑張れ! 必ず希望高に進むんだ!

監督がついている。