中学校は中間試験 少し早めに下校している。監督が車でうちの中3女子たちとすれ違う。

田んぼをはさんで200M以上 は離れているかなあ。

2人が大きく手を振っている。今日は先に彼らが監督の車に気づいたわけ。

監督も手を振ってそれでも足りないからハンドルを離して両手で投げキッスをした。

彼らの笑声がきこえそう。

クラスでは時々叱ることも、怒鳴ることもあるのにこういう瞬間に出会える。

心から「うちにきてくれてありがとう。」と思う。

 

 

勿論監督もおかしな塾の先生でもあると思う。

子供とすれ違ったあと、車で先回りしてまた子供に会いに行ったりする。

高校生になるとそうはいかないけれど中学生は笑ってもう1度手をふってくれる。

 

こないだある中3女子から北陸土産をもらった。あんまりおいしくてびっくりした。

そこでレインボーに余っていたお菓子を適当に集め「お礼だ!」といって渡しながら

「あんなにおいしいおせんべいは生まれて初めて食べた。」と暗にお代わりを要求した。

この優しい中3女子は次の週また同じおせんべいをもってきてくれた。

とてもかわいい子だが心も美しい娘だ。

今後特にこの子は大切に育てることにするとしよう。

 

 

東京でサラリーマン時代は、自分の部の営業マンたちに非常に厳しかった。予算達成のためというより鍛え上げて強くしてやろうとその一心だった。会社を去ってもう15年たつが当時の部下達がいまだに浦佐に来てくれたりする。あれほど毎日どなりちらして書類を投げて厳しくやったのに。今振り返るに中途半端に彼らと接しなくて良かったんだと思う。

 

塾をやっていて毎年子供たちとある意味深くかかわる。

そしてその子供たちと何かの瞬間を共有できることに喜びをを感じずにはいられない。

子供も必死でついてきてるんだから、こちらも真正面からかかわらないといけない!

今日、あの子たちの無邪気な笑顔を見て改めてそう思った。

                                                      監督