こういう表現がぴったりの生徒がいた。長高文系で一桁の順位だった。
レインボーで英数を東京に向かう前々日まで受講した。
最初はマーク模試で140点台 ただ安定していた。180点が見えた時に聞いた。
「リスニングは最低でも40まで持っていくから。時間的に十分ある。合計で220前後だ。何点ほしいんだ?」
下を向いて即答をさけた。そして恥ずかしそうに小声で言った。
「1点でも多くとりたいです。希望の点数などありません。1点でも・・・・」
秋後半、数2が伸びなくて、というより下降して苦しんだ。講師が「トラウマになっている。思い込んでしまっている。」とまでいった。それでも一貫してただひたむきに、そしてひたすら頑張った。控えめだが「大きな川の流れ」のような勉強の仕方だったように思う。
それを見ながら合格は確信していたが(この生徒は実際にセンターで英語178 リスニング46 数1 86 をとって数Ⅱをカバーして難関国立合格)、それより「ああこの子は大学て伸びるなあ。学部の授業で何かを見いだす分野が早く見つかるといいなあ。」と人文系だけに願っていた。3年の秋後半になって現実を知り、行くところがないようなぎりぎりの受験をする連中とどえらい差だなあともおもった。
監督は今でも願っている。教養を感じる大人になってほしい。
ただひたむきに そしてひたすらに学びつづけてほしい。
お前ならできるから。 監督


