㊙の話なんだが、早朝ある高校の前で登校してきたお客様をまちうける。お客様は学生証をもって列をつくる。監督とスタッフは一人一人学生証を注意深く確認しながらお客様の生徒に渡す。
何を渡すのか!?
「宅習記録ノートだ」
いまこの副業が大うけでもう数十人のお客様の宅習記録を監督とスタッフが代行して書いてる。担任や副担任は実は監督たちが書いた宅習記録に毎日どうでもいいようなコメントを返す。ご苦労様。傾向として3年生のお客様が多い。理由は「もう書くことがない。もう一つは受験で忙しいから時間が惜しい。」 毎日宅習記録を書かせるなんて中学生の話だろう。 南魚沼市高校生健全育成条例に違反しないのか? そんなものないかあ。 そういえば去年、新潟県青少年健全育成条例違反でここの教師が逮捕されたんじゃなかったかなあ。
監督が推測するに生徒達は宅習記録に「今日は5時間やりました」とか
「課題は答えをみずにすべて自力でやりました。とてもためになりました。」とかいって嘘で固めているわけだから、他人に書かせても気にならないはずだ。
ということで月額9641円(税込)で救済のために毎日書いてやってるのだ。
たとえば「昨日は予定の4時間を大幅に上回って朝の4時まで課題と自学をしました。少し今つかれていますがここで踏ん張ればきっと念願の進学をつかめると信じてがんばります。仲間たちがみんな毎日すごくがんばっているのを見ると××先生が日頃言われる「受験は団体戦だ。みんな頑張ろう」という意味が心の底からわかります。振り返れば2年前、0.8倍という県下有数の競争率を乗り越えてこの高校に入ってよかったとおもいます。」と、まあこんな調子。
そろそろノートの回収に行かなくては。お客様の下校時刻だ。
お客様が自分の宅習記録を読むのを楽しみにしてくれている。お互い見せあって吹き出したりしてね。それをみると「喜んでもらっていい仕事をした・・」とうれしくなってしまう。
宅習記録にかける時間をお勉強に回してほしい。心底そう願っている!
だってみんなお勉強に真剣なんだ。ここの生徒達は。
監督

