どこの塾でもそうかもしれないが兄弟姉妹はほとんどうちに来る。それはそうだろう。高校は100%どこでも希望高にいれ、大学は国立や難関私立に入れ、六高によくあるように偏差値40以下でも全国平均越まで半年で持っていくのだから。それと親とのコミュニケーションがもう一つの大きな理由(信頼)だともおもう。

年間何百通も手紙やメールを書く塾など少なくともこの域内に他にあるのかなあ。

 

そういうことでこれまで弟、妹をふくめて兄弟姉妹を何十組も育ててきた。

勝手な言い方だが一つの傾向がある。あくまで監督の印象だけれど・・・。

兄弟は非常にばらつきが大きい。

姉妹はバラつかない。

これまで教えてきたここ南魚沼の子供たちの中でダントツ1番の女子がいた。中学3年間15回の定期の平均が480以上あった。なんとこの生徒は小6の1年間だけ教えあとは成績管理と時々質問をしてきただけ。中学3年間は英語コミュニケーションのクラスだけ受けていた。

 数年後その妹が入会してきた時、最初小学生の国語クラスを受けた。作文が全然書けなくて1時間で1行なんてこともあった。母親から「監督、妹の方はお姉ちゃんと比較されることだけは嫌がるのでその点よろしく」と最初に断られた。そういう言い方はそもそもしないが、頭に入れていた。それから5年後、中学で1番になっていた。お姉ちゃん同様長高を受けろといったがなぜか「六高でいいです」といった。ここがこの子の特徴でもありいいと言えばいいところだが指導をしていて年を追うごとにほれぼれする学力形成が実現した。中3のころはまるでクラスアシスタントみたいなもので

「先週これ言ったっけ?」

他の生徒がポカンと口を開けていてもこの生徒はすぐノートをチェックして数秒後に「はい聞きてまーす。」

「試験範囲変更あった?」

「ありませんけれどまだ授業が○✕Pなので多分また変更になるんじゃないですか」

「先週配ったプリントだれかもってる?」

「ここにあります。」

クラスメイトがおかしな答えを言うと監督のかわりに

「ふざけるんじゃないぞ!何をばかなこと言ってんだ!」とその男子生徒をにらみつけて叱ってくれた。瞬殺とはこういうことをいうんだな。

授業料をとるよりアルバイト代を払ったほうがいいかなとも思ったくらいだ。

何よりお姉ちゃんとかわらないなあと時間の経過とともに印象が醸成されたところがこの子の真価だと今思う。

 レインボーの六日町校に別の姉妹がいる。姉は国立難関校、妹はまだ中1だが年中無休で水泳に夢中。それでもお勉強は外せないと夜遅く練習の後かよっってくる。

2時間くらい教えてはっきりしたなあ。姉同様できる。明らかにできる。こだわれば塩中でTOPになるだろう。順位などどうでもいいが結果がついてくるということだ。

 

 勉強の出来る家庭とか遺伝子とかいろいろあるのかもしれないが今あげた2例のようなことは良くある。特に姉妹に多い。勿論その逆もあるからあくまで監督の印象だ。一方男の子、兄弟はバラつくというか傾向が定まらない。ともに医学部とかいいとこへ進んだのがいたがそれは親が医者だったからお勉強向きの頭脳を持ち合わせていたと思う。兄弟の場合、お勉強の出来不出来についてはつかみどころがないような印象をうける。勿論一人だけいいというような兄弟もいない。

 

では兄弟姉妹混合はどうか。これは傾向があるように思う。

家庭の学習習慣ができている場合は全員まずまずできるが、兄弟姉妹の仲が悪いときは非常に成績がばらつくということだ。

一人っ子はどうかなあ・・・

親がいい意味で張り付いてみていることが多いから基本お勉強は安定的に出来ると思う。先で伸びるかどうかは中学以降の環境と興味と刺激のコラボ次第かなあ・・・。

 

お勉強が全てでない。個性が大切とかそういうことをおもうひとがいるかもしれない。ただ子供にとってお勉強は大切な道具であり武器であり必修の生きる力なのだ。

みすぼらしい服や小さなサイズの服で冬の空のもとに放り投げては子供がかわいそうだ。

すぐ風邪をひくだろう。そのときうちに戻ってきて暖い部屋でしっかり栄養を与えるこはできない。もちろん「寒かったろうに」といって抱きしめてやることもできない。

もう遅い。

 

お勉強は何より小学時代までに決まるような気がする。

明日はその成功例をあげよう。

                                                 監督