1年前の春、2つの高校の2年生が共に国立大進学を希望した。あれから1年、同じように週1時間、英語の個人指導を受けた。そしてセンターまであと9か月の時点でセンター英語模試を行った。
一人は筆記とリスニングの合計で200点弱、もう一人は70点ちょっと。
監督も他人事ではないからこの結果はショックだった。
高校の差というより部活と勉強の差だろう。
点数の悪い方は中学の時から指導をしている。監督がこれまで指導した生徒の中で5本の指に入るくらい中学の時点で英文が読めた。つまりコンマ1%のオーダーの逸材だった。点数のいいほうは2年になる直前「英語が弱い。何とかしないと希望大学は無理と学校から厳しく指摘された」とカウンセリングにきたのがきっかけでレインボーに来た。基礎も構築されておらず色々苦労をさせた。まだ課題も多く今日もたまの休みだというのに遠くから通ってきてレッスンを受けた。かえってまた朝4まで微分をやるという。もう一人は指導をしてやりたいが今日も部活だ。先週も切符まで渡して待っていたがすっぽかした。
どちらもどこかに大学に進学するのだろう。ただ一体そこに自分の意志がどう働いていくんだろう。こんなにいい加減なお勉強で未来の扉が開くとでもおもっているんだろうか。
地力も基礎もポテンシャルも非常に大きい(大きかった)子供だ。
ここまで水をあけられるといくらレインボーでも無理だ。そこだけははっきりしている。
勉強は空白期間をつくってはいけないんだ。部活で進学はできないし、顧問は一切責任はないし、興味さえもっていない。すべては本人に帰する。お粗末なことだ。そう言えばこの高校の担任は1年前国立を希望したこの生徒に向かって「○✕ちゃんなら あそこは大丈夫じゃない!・・」といったそうだ。その時監督はその生徒に「そいつ大学受験したことあるのか?」といった覚えがある。
さて、心しないといけないことは出来のいい方は手を緩めない。徹底的にお勉強を積み上げる。だから差がどんどん開いてしまうということなんだ。追いつけないということなんだ。
今日聞いたんだよ。「何のためにそこまで勉強をするんだ」
「あの大学にいきたいからです」
「なぜ大学進学なんだ」
暫く考えてこう答えた。
「生きていくために必要な気がするからです。」
監督はここ南魚沼の交際情報小テスト炸裂高校が大嫌いだけれどうちに通ってくるこういう生徒たちの覚悟と真剣さを目の当たりにすると「いい生徒もいるんだ」とみとめざるをえないなあ。
監督


