いつものような笑顔の「バイバイ」ではなかった。

「さよなら・・・・」初めて聞く君の言葉だった。

君は駅の階段を駆け上がっていく。

 

電車のベルがなる。

名残雪に中で君の姿がどんどん遠くなる。

 

明日が待ち遠しい位だった君の笑顔はもうみられない。

誰かに取られるくらいなら今すぐ君を・・・

 

 

この別れを見ていたカラスが

「そんなにつらいならずっといっしょにいればいいのに。人間ってばかねえ」

「そうじゃないんだよ。 人間は俺たちとは違ってお勉強をしないと生きていけない生き物なんだよ」

「その割にはこの辺の子供たちはあまりお勉強しているようにはみえないけれど」

「だからあのカップルは別れるのだよ」

「え どういう意味?」

「女子は希望の大学の入って東京に行くんだ。」

「男子は?」

「知らない。行くとこがないんだろう。」

「そうかあ かわいそう・・・だけど自業自得ね。」

「オレたちカラスはいいね。」

そう言いながら2羽はキスをした。

涙のキスと微笑みのキス 

人間とカラス

合格と不合格

天国と地獄

未来と現実

新しいページと 古いページ

そういう南魚沼の春です・・・・♪

                                                監督