まだどこも決まっていない高3がいる

思案を重ねて見つけた3月受験の大学、お金を振り込んで書類を送った。過去問も急遽揃え明日出発だからといって送り出した。夜メールが着て「書類がついていないらしく受験できません。」

「郵便局までつれてって監督の目の前で手続きをしたじゃないか!」

「はい、消印有効と必着をよく確認していませんでした・・・」

 

色々苦労が続いている。毎日のようにレインボーにきている。最悪のことも見越して作戦を立て直した矢先の失態だ。この局面で行かせてやりたかった大学だった。

レインボーのスタッフも気の毒がっている。

監督も私大側の雑多であまりにも多すぎる情報や受験システムにいや気がさしている。しかしみんななんとか小さなスマフォの画面を見てコンビニに行って郵便局に行ってのりきっている。期限は何度も確認をさせていた。都度明快に「大丈夫です。明日いってきます。」

「いや今からいこう。今投函しよう」といって車に乗せた・・・

 

だからこういった。あえて厳しく言った。「これから」があるんだもの! 

「周りが気の毒に思っていると声をかけるかもしれないが監督はそうは思わない。しっかりしろ。お前のことだろ。1番大切なことをやり切れないでチャンスを逃しておまけにその夜部活の友だちと飯をくってるなんて馬鹿と言われても仕方ないんだ。しっかりしろ!」

「この局面で心を強く持ってしっかりやりきらないといけないんだ。自分がしっかりしないと」

そう強く言った。

顔を真っ赤にして下を向いて聞いていた。

 

学校の教師などこの事態もしらないどころか期限の間に合わないBFの大学を先日おしえてくれたという。本人も本人なら担任もこのレベル この高校のお粗末さが透けて見える。

 

監督は今日も強く浪人を勧めた

「そんな全国2800番台の学部の大学に行って何になるんだ。あと11か月でもう1回チャンスがやってくるんだ。」

「いや親が許してくれません。大学がダメなら専門学校に行かされます。だから大学に行きたい。」

この生徒は苦しみながらあと3つ受ける。

今日も論文の指導を受けに来る

がんばれ!

                                                       監督