模試の最中に相談にきた。その2日後にはもう授業を始めた。

90分間で監督の言ったことを全部ノートに書き込みながら必死でついてくる。

「じゃあこの2冊を2週間でやってくる。正答率を見て次をきめるから。」

「はい」

立ち上がりながら下を向いたまま

「やらなくてはいけない・・だからやります」

絞り出すような声で言った。

監督は「あれ?だれにいったんだろう?」そう思った。

自分にいい聞かせたんだ。今日の授業を終わって事の重大さに押しつぶされそうになったんだろう。でも踏ん張ろうとして自分にいいきかせるようにこのことばが思わず出たんだ。

 

いいかい 監督はほっとかない 絶対変えてやる。 

東京に向かう前日までチャンスはあるんだよ!

                                                 監督

 

これをみろ!

何が何でもここでお前の力で守りきるんだ!

                      監督