先週末、会社時代の後輩が東京から監督の顔を見に来てくれた。後輩と言っても上場企業の役員だけどね。彼は優秀なエンジニアで会社はレーザーの研究のためアメリカまで留学させた。
監督の息子が小6の頃、リトマス試験紙の色が変わるメカニズムを知りたいと学校の先生にきいた。答えられない。うちに帰って「パパどうして色が変わっていくの この紙に秘密があるの?」と聞く。監督もわからない。化学変化のプロセスが。すぐこのエンジニアにメールを打ったら絵を挿入して答えが返ってきた。息子は大喜びで紙に見入った。
「僕、実験家になる!」としばらくいろんなコップや器具を集めて自分で実験を重ねていたころを思い出す。
こいつは神奈川に県立高校で東大理学部がA判定だった。誰もが疑わない成績と実力だったが、実は滑った。当然浪人を周りも薦めたが滑りどめの早稲田に進んだ。彼が言うには
「別にどうってことないですよ。早く大学生になりたかったというか・・特段、東大に未練はなかったですから。」
こういう感覚の秀才も世の中にはごろごろいるんだなあ。そういう地頭をもって無い人はやっぱりこつこつお勉強を積みあげてそれなりの進学を目指すべきだろうな。彼のようなすさまじい物事への興味や理論構成を昔から知る監督としてはつくづくそう考えてしまった。
レインボーに高校生がいっぱいいるから参考までに彼に聞いてみた。
「どうやって勉強をしたんだ、高校時代、おぼえているか?」
「はい、教科書だけでしたね 結構いい高校だったの周りの生徒のレベルも高いし、先生の授業がとてもよかったです。」
「塾とか通信とかは?」
「まったくいきませんでした」
こいつの息子がこの春またとてもいい大学に入った。理系だ。
教育(環境)は遺伝するなあ・・・たしか彼の御父上は京大だったな。
監督
