大学受験は高校受験から始まる。

秋だ。大学受験生のみならず高校受験を控えた中3も頑張っている。ここ新潟は大学進学率が40%台で県内の大学のレベルにもみられるように全国的に高度な教育環境とはとても言えない。それは子供の学力や学校の指導力のせいでなく 親の意識の結果だ。

中学生にとって目前の高校進学でアップアップだからとてもその先の大学進学など考える余裕などない。だが親はそれではいけない。少なくとも3年後進学させる可能性がたとえ10%でもあるのであれば高校受験時に大学受験のことを意識して進学先を決定していかねばならない。

たとえば、確認試験の5回の平均が400点を超えていれば高校は普通は長高を狙うし最悪KJに行くから、大学は国立に進む可能性がある。それ以外はある程度お勉強が本格的になる高校生の段階で突然のごとく、特に数学で才気をはっきするくらいでないとダメ。私立文系で数学なしで一流大学と言われるところに進学可能だが数学がろくにできなくて一流など絶対にありえない。六高の生徒が1年2年の頃100人以上、国立や一流大学を平然と希望するのは、最も大切な時期、すなわち中学時代にお勉強をしたことが無いから言えるわけで、3年になるとまったくをもって全国レベルで自分の成績が通用しない事を知り結果大半が、誰でも行ける2流から3流私立におちていく。全国平均以下の学力の典型的な進路をたどる。KJも国立以外は大学ではないというような指導をくり返しているが果たしてどれくらいその国立に進んでいるのかなあ? 40人程度だ。しかも地方の国立が多い。

 だから中学時代のお勉強だけでなく進学先の選択は大切なんだ。親の意識がとてもとっても不可欠で子供の教育や将来を案じるのであればなおさらだ。「点数が取れるようになったからやめます。悪くなったらお願いします。」というレインボーにとっては珍しい 中学生の親がいた。辞めて もらった。中学時代のお勉強がどれほど大切かわからないその意識の低さにかける言葉が思い浮かばない。子供の先が見えない親に子供の教育はできない。大学受験は高校受験と連動しており、その内容は中学時代の基礎学力の盤石さに決せられる。そういうことだ。子供が「わたしはこの大学でこういう勉強をしてみたい」と思えた時にそこに勝ち抜いて進める学力形成と大学進学を果たせるように中学時代から親は意識をしておくべきだ。子供の将来を案じてやまない親であるならば。
 一方教育には実際お金がかかる。塾へのお金も大変かもしれない。しかし、教育投資は将来への備えだ。そこに今の苦労があるかもしれないが経済の話で調整がつかないレベルの金額では無い。受験は目の前の一発試験のように思えるかもしれないがただその根のところは中学の基礎学力にある。そして何より中学受験や高校受験はその先の大学受験という全国勝負の高度教育環境獲得のための大きな決断でもあるのだ。
                                                                                 監督

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