高3女子が泣いていた。
監督が「何回も同じことをくり返しているん場合じゃないんだ。・・大学に進みたい?親のためにも高得点で特待をとりたい? おまえさあ どこまで本気で言ってるの?執念もってやっているとでも思っているのか!うわっつらなことを言ううんじゃない。」と怒鳴った直後だった。
監督はやめないで続けた。
「要するに地頭の問題じゃない。理解はいつも完全に出来ている。だがこうしてまたできない。まるで初めてのようにできない。なんでかわかっているか? 問題は吸着力だ。この問題も一体今までに何回説明したと思う。ノートの裏表紙に法則まで張ってあるだろう。なんのためにそうさせているんだ。結局受験は吸着力の問題なんだ。
2回目はおぼえているという吸着力、それは受験への執念がそうさせるんだ。本気ならやれ」
きっと情けなくて泣いたんだろう。そうでなくてはもうレインボーには来なくていい。
帰り際に監督は言った。
「お前は高3の中で最も監督に近い生徒だ。13歳からずっと教えてきている。中学の頃からお前ほど本質的な質問をしてきた生徒も少ないとおもう。だから叱る。きつく言う。このままじゃお前らしくないから。」
真っ赤な目で鼻まですすりながら「はい」といった。
ここでエンジンがかかったら間に合うがそうならないなら典型的六ちゃんの進学で終わる。振り返れば3年前長高も狙えたが、六高を選んだ。それから2年半の緩い環境、それが肝心かなめの大学受験まじかでいい加減な勉強への取り組みを表出する。多くの六ちゃんを長年見てて許せないから叱る。本人の将来がかかっているから。
叱るのも怒鳴るのもこっちはストーリーと着地点をもってやるんだから疲れるんだよ。その場限りでいってるんじゃないから。生徒は泣いて終わりかもしれないが。
サテライト型の塾の関係者にはあり得ない世界のことで「人間関係をベースに受験勉強などやってられないよ」と思うだろう。ビジネスモデルが違うと歯牙にもかけないかもしれない。
監督は違う。真逆で今日まで来たしこれからもいく。教育は仮に受験勉強に絞っても礎は先生と生徒の絆の上に成立する。多くの生徒がレインボーで変わったからこの道は証明済だ。
絶対納得の春を迎えてくれ。
お前の笑顔が見たい。それだけだから。
監督

