国立は別として私立の半分近くは定員割れだ。一方で早慶やMARCH、西では関関同立のような有名巨大私立は大繁盛で入学試験は稼ぎ時だ。難易度の高い大学に高校でしっかりお勉強をしてきた向学心にあふれる高校生が全国からお金をはらって集ってくれるわけだからどんどん資金をため投資をしさらに各地で学校法人化を広げている。
慶応の医学部は私立医学部のなかで最も安いそうだ。さすがだな。
州立大学でもアメリカでは毎月億単位でトップランクの学部には寄付金が集まるそうだ。去年ある州立にいってきたがあまりの設備のよさに驚愕した。

一方どうしようもない低いレベルや高校の補習を堂々とやる名前も聞いたことのないような私立大学は毎年定員割れを起こし、先に危機感を感じている。そしてほとんどの短大がなくなってきているようにそういう2流以下の私立はいずれ閉校の憂き目をみる。そうならないように指定校推薦やAOやらと学力試験を回避させて授業料をせしめる方策を必死のパッチでうってでる。またその餌をまってましたとぱっくり食いつく需要がある。
大学で高度な専門教育を受けるという当たり前とは異次元の世界だ。唯一同じなのは授業料は変わらないということだ。

人が集まるところ、それは何も大学だけではない。高校だって競争率が低いところは経営も危ないしいい生徒も集まらない。表面化しないのは税金で守られているからだ。KJなんかその例だ。
レストランがはやらなければ1年もしないうちにつぶれるのと同じだ。水商売とはよく言ったものだなあ・・・

こう考えてみると大学進学はどこを受ける力を高3の今までに培ってきたかということそのもので、点数をお財布の中のお金としたらもう食べられる量も質もお財布の中で決まってしまうということ。お金がないから今日のお昼はなしとかコンビニでお湯もらって車の中でカップラーメンを食べるという具合。

 

人生はわからないしおもしろいところがある。ただ大学に行きたいという人にとっては同じ進学でも決定的に異質な環境に進んでいく可能性が顕在化していると、そういう視点も持つほうがいい。高偏差値がいいということではなく人が集まるところ、競争率が高いところ、そして基礎学力がきちんとした生徒のみが集まるところ。ここが肝要だと思う。

 

                                                      監督