首都大学東京をねらっている。
評点は4.8ある。部活をしながらもお勉強をしっかりやってきた事は明らかだ。
受験レベルで英語の補強をしたいと相談にきた。
「問題ない。間に合わせる。」といった。
数学ができないとか国語が弱いとか社会の準備がまだとか、理科は最悪とかそういうのばっかりの六ちゃんのなかでこの生徒は未整備の科目が多いものの大体が揃っている。
受験というレベルのお勉強をたたきこめば間に合う。
数年前六高女子のことを思いだした。カウンセリングの後
「レインボーに来なくていい、これで充分だから」と帰したことがあった。
「今日教えていただいたアドバイスをやってみて2か月たってうまくいかなかったらもう一回きていいですか?」
「もちろん、待ってる。その時はレインボーの生徒だ!」と話した。
2度と来ることはなかった。ある日スーパーのレジでニコニコしてあいさつするからだれかと思ったらその生徒だった。六高でTOPの生徒になったと聞いた。
今日はこの生徒に、
「20時間だけやってみよう。それで感覚がかわってくるからその後のことは別途相談だ。とにかく応援する!」といった。
英語は受験の要でここがあまりわかっていない。実力があるということと点が取れるということは必ずしも本番では一致しないことも多い。
最近のことだが六高で英語TOPの男子(全統レベルで偏差値英語70 社会71 国語60)がセンター英語筆記でこけたことがあった。30点近く下げた。リスニングも40以上あるし、英語筆記は全線全勝で180は切らないと思っていたから監督はびっくりした。他の六ちゃんと違いこいつは格段厳しく言ってきたから「何やってんだ。いったいどうしたんだ。読めないはずないだろう。お前の実力で。」とはなしたら「文法で1分30秒余計に時間を食ってそれが6番に響きました。完全な時間配分ミスです。」といった。こいつは本試験で難なく合格を決めたからそれでよかったんだが、別の長高理数科の学年3番も同じことが起こってセンター後、あわてて英語を本試験まで指導をしたことがあった。もちろん国立に合格した。 その生徒は数学の講師がいうには「これまでで1番いい。打てば響くセンスがある。」 それくらい実力があった。そして本番意外にも、得意と本人が言った英語で失敗した。監督はレインボーの数学と国語教師にも受験戦略上の英語の至上性は何回も話して注視するよう依頼している。
こういう受験の難しさを見ているからこの六ちゃん女子の英語を強くしてやりたい。まだ間に合うからね。監督からするとこの六ちゃん3年女子は「打てば響く」と思うな。
いい生徒を教えたい。指導冥利に尽きるから。
そしてレインボーの指導を信じて頼って「誠意を持って」ついてこれるかどうかはカウンセリングの時少し話せばわかる。この六高女子とお母さんと1時間じっくり模試成績をみながら話をして「教えたい」と思った。 真剣さと直向きさがよく伝わった。覚悟も見えた。
その出会いに感謝のようなものを覚える。
その逆にそういった「ある種」の興奮を感じない生徒もいる。そういうのは100%ダメだ。中には親の馬鹿さ加減まで見えることすらある。そういうのは受けない。極めて例外的になんらかの流れで入会しても必ずやめていくかやめてもらう。(過去10年でやめた生徒は2%以下、やめさせた生徒はゼロ)そうやってレインボーはしっかりとした成果を残してきた。入会時のlevelはほとんど関係ない。その子供の誠意とやる気に満ちた資質の問題だ。 それと親の人間教育もおおきいと思う。
子供を見る目!監督の読みは絶対外れない。若者を見る目はビジネスマン時代新卒を含む多くの部下を査定してきたころから培ってきている。教育分野で来た人間でないから視点がその辺の教師連中とは違う。ビジネスの世界での「営業」は子供の大学受験と次元が違うんだ。特に一部上場企業の競争は厳しい!今週末も東京から偉くなった部下が浦佐まで訪ねて来てくれるが、彼が提出した書類を放り投げてそいつの机の資料をすべて床にたたきつけたことがあった。すっごいいい大学を出た若者だった。東京駅の真横の高層ビルの20階。四方はガラス張り。今日のように青い綺麗な空だった。その空の青を背景に書類が白い雲のようにに舞った。アシスタントがあわてて席を立ってそいつの書類を拾ってくれた。その優しいアシスタントもすっごいいい大学の仏文だった。だから彼女は英語とフランス語が堪能だった。
100人以上いた他の部署の営業マンたちが「また始まった・・・」と言う風な顔をしてみていた。
丁度これを書いていている最中Kj男子から電話があった。
「今日の授業を午後遅くにまわしていただけますか」
「いいよ。他のクラスが終わる3時においで」といった。
なぜ突然の変更に「じゃあ今日はできない。無し」と言わなかったのか。
日曜だし、たまにはゆっくりしようかとかんがえなかったのか。
それは監督の見る目にこいつはかなっているからだ。だから強くしてやりたい。今日の2時間で進化させたい。それだけだ。うちの生徒はサテライトで配信される授業を買うわけじゃないんだ。監督からのメッセージを今日も伝えたいんだ。この若者に。
それだけだ。
生徒との出会い それはとてもExcitingだ。 (Excitedじゃないよ!わかってる?)
監督

