高校に入ってしばらく部活中心で忙しかった。2年生になってやっとレインボーにもどってきた。
今日は玄関まで出て行って出迎えた。
「大きくなったなあ・・・」
「いえあの頃(中3)とあまり変わっていません。」
少しはにかんだ。
中3のころ1年弱とても厳しく受験指導をした。あの日々はしっかりしみついている。
こんどは大学、それも国立大を狙う。農業を勉強したいという。 いい目標だといった。
学校案内はすでにとっているので、学科の選択と関連他大学の選択に時間をかけるよう話した。 国立理系の大変さ、六高というハンディ、今の弱点等々じっくり1時間ほど話し込んだ。そのあと1回目の授業に入った。
密度の濃い時間を久々にこの生徒と過ごした。
帰り際「どうだい。レインボーの日々はあの頃も今日もかわらないだろ?」
男子は大きな声で「はい!」といった。
少し大人の笑顔を見せてくれた。
かならずもっていく。必ず希望の進学を果たさせる。
お姉ちゃんもつい半年前、うれし涙でレインボーを巣立っていった。
お前にもその日はきっとくる。
監督

