偏差値40台で「明治にいきたい」という。

毎年こういうパターンが六ちゃんにいる。

自分の学力がいかに低いか、MARCHレベルにはいるということがいかに難しいかというその両方が、全然わかっていないから、受験までわずかに9か月をのこすところでもそういうことを平気でのたまわれる。

 

毎年それでも一緒に最後まで走って何とか受験できるところまでもっていくけれど

先日、「学校から社会は2科目とったほうがいい」と言われましたとかなんとか、つまり受験科目さえ教師も生徒もはっきりしていない状況を垣間見たので、

「こりゃだめだ、意識改革の意味でも、今の時点ではっきりいったほうがいい。」とおもって

「明治に進むやつのレベルがどれくらいか6月時点の模試結果をみせてやろうか」

「はい!」

「本当に見たい?」

「見たいです。」

そこであるうちの卒業生の夏前の模試の判定表を見せておいた。

難関国立がすでにA 私立も軒並みA しかし明治はCがついていた。

模試判定がどこまで正確に各大学別で分析出来ているかはわからないが仮に国立がAでも私立がCということもあり得る。

そして続けた。

「明治クラスになるとこの子のようにいく気がなくても滑り止めでうけとこうかというのがいっぱいいて,合格枠をさらってしまうんだ。監督は世のため、人のためになるから私立はどこも受けなくていいといったけれど、お母さんが心配だからというので結局私立を受験し、軒並み合格してしまったから、そいつの合格のせいでおおくの犠牲者を作ってしまったよ。」

「・・・・・・・・・」

黙って聞いていた。ショックだったに違いない。ただ現実を認識してそこから妥当な目標を定めて頑張ることが大切なんだ。だってもうセンターまで8か月、私立本試験まで9か月。

今日の時点ですべての大学においてA判定を持っている奴がウヨウヨいるんだから。

                          

そういえば昨日同六ちゃん1年が

「GWは5日間全部、部活でした。だから勉強も最低限のことしかできなかった。」

とこぼした。この生徒も偏差値40台E判定ロードを突き進むことになるかもしれない。 また来週もそのまた次の週末も同じようなことになるのだとしたらそうなる。

 

大学に進みたい。しっかりした高等学府でお勉強と学歴を刻みたいと思うならば厳しく現実と現状を認識する必要があるんじゃないか。

KJは完全看護だからいいがおなじここ南魚沼の六高は医療でいうと無医村状態だから生徒自身がしっかり自分の健康管理をし続けないといけないんだ。だからむつかしいことなんだ。そういう自己管理が。そもそも目標に向かってお勉強面で自己管理ができる子供なら長高にいっているかもしれない。だからレインボーの六高生で国公立やMRACHに進んだ連中はりっぱだとおもうなあ。そういう見どころのある若者もいるんだよ。             

                                                   監督