基本どっちが大切なんだろうか。あまりにわかりきったことがなぜ高校生にもなって分からないのだろうか。この地域の高校生でKJを除いて部活動は休みがない。緩い部活や文化部は別だろうが、一般的に野球とかサッカーとか吹奏楽などに限って言うと土日もない。
六ちゃん女子が髪の毛を切ってきたので
「あー散髪に行ってきたんだ。よくその時間があったね」
「それがですね。その時間もないので法事だといって昨日切ってきました。」
結局その子は部活をやめた。
その部活は昨年も事実上のプレッシャーをかけて模試を受けさせなかった。ある男子はかわいそうだった。監督と部活の板挟みになった。丁度去年の今頃だった。
「バカかお前は。一体何をやっているのだ!」と監督から怒鳴り散らされて声も出なかった。
だってそうだろう。マークを練習で受けられずに記述だけ受けてそれを業者のいうドッギング判定にどう使われるのか? 記述を受けて真っ白な答案で返ってくるならそれこそ受けずに部活でもいってろ? まずはマークだろう。
君の高校生活の目的が部活動と高卒の学歴でいい人はそれでいい。本願成就だ。監督も何もいわないしまったく関知しない。あるいは部活が極めて全国的に高いレベルで指導者が一流で進学も部活の延長線上に確固として輝いているのであればお見事な選択だ!
監督の息子もアメリカだが部活の延長線上で日本とは一桁違う競争率を勝ち抜いて大学進学を決めた。監督の想定していた進路とは全く違ったがそれでいい。部活の指導、経験、何よりその質が活きたんだ。
問題は仮にもまともな大学受験を目指して、中には国立に行きたいなどとほざくのであれば、よほどの例外でない限り部活と国立の進学は両立できない。それができる奴はゼロではないがほとんどいない。
KJのように3年間勉強をあれだけやらされてあの出来なんだよ。いかにまともなレベルでの大学受験が難しいかがわかるだろう。君が進学が思うようにいかなくてその理由が部活だったらそれは自ら部活を高校生活の最大の目的においてきたという自明の理を証明しただけだ。
部活は今の花 そして大学進学は将来の花だ
親も含めて周りの大人がしっかり導いてやらないといけないあな。団体競技がおおいから絶対部活優先になってしまう。急に車は止まらないのと同じであっという間にセンター試験がきてしまう。失うものの大きさをけつが青いから子供自身は測れない。
監督はねえ、少なくとも2年間、しっかり勉強を軸に据えてやらせれば納得のいく大学進学を成し遂げられたのに部活のせいでまったく子供のpotentialとかけ離れた進学先を余儀なくされた多くの生徒をみてきた。六高などほとんどそれだ。
部活も大切、勉強だけでは・・・などという次元の話じゃないからね。これは!
子供のキャリア形成の第一歩のはなしだよ。長い人生のね。
監督

