怒鳴りつけた。長文1文に30分間もかかって訳せない。主述の特定も節も見抜けない。中学の頃に「こうなる」とわからない英語教師に習ってきたから、予定通りにこうなるんだけれど、もし本当にこいつが希望の大学に行きたいというのなら、ここで「ライオン教育」を受けない限り、このままこの愚かさを模試のたびにくり返して読めない、時間が足りない、点数が取れない状態がつづく。そして秋になって志望校への夢が薄らぎ、センターでボロボロで結局3流私立で留飲を下げる。これは六ちゃ進学そのもの。240人で30人しか国公立に行けない迷門進学校の典型だ。もはや普通の高校だけれど。
六ちゃんお決まりのコースだとわかっていてどうしてうちの六ちゃん男子を日曜朝から監督はこうもきびしくやるわけ? それはね何とかしたいからさ。わずか9か月後にこいつの将来がかかっているんだもの。
何も怒鳴らなくてもいいのにと思うかなあ・・気にいった奴しかどらないんだよ。この稼業を始めてつくづく実感したなあ。愛情が湧かないと叱れない。
だから親は100%例外なくこどもを叱るんだ!
4年前ある中3男子をめちゃくちゃ怒鳴りつけたことがある。カウンターから胸ぐらつかんで引きずり上げて職員室を横断してそのまま裏口に放り出した。泣きながら「おれこんなに怒られたことないです。監督が初めてです。」といったなあ。なんとも言えない顔をして監督をみつめるから、肩を抱いて思い切り今度は励ました。「お前は出来る」と言い続けた。晴れて自衛官になった。福島の事故を見て「自衛官になりたい」とあの時言った通りにしたんだよ。やさしい奴なんだ。
「愚かさ」と「時間軸」の現状認識のサンドイッチは厳しくめちゃくちゃ叱られて「中学生以下」だとののしられて初めてかみしめる奴の方が多いかなあ。勿論うちの上位は全然違うよ。褒めすぎに注意しているくらいのが何人かいる。
「体に悪いからお勉強のし過ぎに注意しなさい。」
と言い続けている生徒もいるんだよ。
はっきりすっきりドカンと言われると、それを転機にエンジンがかかるから、3年春の時点で全国平均以下でも必ず大きく改善させる。間に合わせる。やるのは本人だから本人が危機感をしっかり持てばね。そうさせるためライオン教育かな!
監督

