きのう薬師はスキーカーニバルだった。隣の温泉にいった。10年前は息子とほとんど毎週通った年もあったけれど、ここ10年毎晩授業だからそうはいかない。

さて昨日フロントのところで立派な体のおじいさんが、優しい声でゆっくり

「これ一つくださいな。」

と白い小さなウサギちゃんの人形を差し出した。

見ると後ろに2歳になるかならないかの小さな女の子が「気をつけ!」の姿勢でちょこんと立ってカウンターに置いた人形の方を不安げに見上げている。

おじいちゃんはお金を渡しその人形を受け取ると

「はい!」」と優しく声をかけてお孫さんに手渡した。

小さなのその女の子は卒業証書をうけとるかのように「気をつけ」の姿勢をしたまま両手を頭上にかかげて白い小さなうさぎちゃんを受け取った。

表情には緊張感がうかがえたが両手でしっかり持って食堂の方に消えた。

これからずっと、いつも一緒だ。あのウサギちゃんと。

それを見ていた周りの人はみんな微笑んでしまった。

 

もし監督ならこういう人形を買ってやるだろう。

本人より大きな奴だ!サングラスは外してやろう。

監督