「監督!何でれ~とした顔してるんですか?」と良子ちゃんが覗き込むように言う。

「いやっ、何もない。少し人生を考えていただけだ。」

「いやらしい・・・また英美里ーちゃんのこと考えてたんでしょ?」

「ぴンポポりん! A判定だ、良子!」

「まったくもお・・」

「良子さあ・・最近、ここ11月に入って英美里ーちゃん、ますますきれいになっていないかい? なんかぞっとするような気品というかsophisicatedな美しさだ・・一体どこまで美しくなるんだろう?」

「あのお・・監督「T」がぬけてますけど。しっかりしてくださいよ!」

「あ!ごめん 愚かな誤りをしてしまった。すべて英美里ーちゃんのあの美のせいだ。許してくれえ。」

「そういえばなんかこの頃、あの子益々かっこいいですねえ。女のあたしから見てても素敵さに磨きがかかっている感じ」

「そうだろ!」

「ええ」

「そこで監督は11月に入って英美里ーちゃんがどうしてあんなに自信に満ち満ちて美を究め進化し続けるのかを昨日寝ずに考えたんだ。」

「はいはい それで結論はどうなりましたか?」

「あれは知的美人度数が決定的に上がり続けているからだとおもう。」

「監督、その知的美人度ってなんですか?」

「つまりそれは模試が返ってくるたびにA判定が増えるからそれで「知的美人度」がどんどん上がっていくんだな」

「じゃあ監督、あたしは春からずっとA判定ですよ!あたしもすっごくきれいになっているということですね!うふふ・・・」

監督はうれしそうに辞書をのぞき込む目前の良子を見ながら心ひそかに再考せざるを得なかった。

「監督は間違っていた。A判定で美しくなれるのなら良子の方がきれいになっていくはずだ。良子は全然一緒だ。変わっていない。やっぱり英美里ーちゃんがきれいなのはもともとうつくしいからだ。」

監督