わーい わーい 英美里ーちゃんがきたよ。今夜は4時間目だ。
もう1000語以上2人で読んだよ。
「こんばんは」
「あら 英美里―ちゃん、お久しぶり」
「やだーっ! 一昨日(おととい)来ましたよ。 監督、甘いものたべられますか?」
「お菓子のこと? 監督は生まれてから26歳の今日までね、お菓子以外食べたことがないの。良子ちゃんから聞かなかったぁ? 朝から晩までお菓子ばっかり、だから大好き!」
と適当なことを口走ってしまった。
「これ、私が焼いたマフィンです。」
「まあうれしい・・昨日からマフィンが食べたかったのよ。どうもありがとう。」
英美里―ちゃんはつものように笑い始める。
「素敵なパッケージだね。どこで買ったの?」
「あ!これですか‥ダイソーですよ!中身で勝負ですから。」
そういって真っ白な両手で差し出してくれた。白人とは良くいったものだなあ。北欧系かなあ、この子のグランマは。あの辺の人は本当に白いものねえ。
今日の英美里―ちゃんの目はすこし緑色に見える。光線の関係でいろいろな色に変わる。英美里―ちゃんの目を見ているとカラコンをする日本人が哀れになってくるね。ホノルルでお化粧がうまいと評判でモデルもしていた高2女子に聞いたらメイクアップはしてもカラコンは見たことがないといったな。さりげなく。その子の目も文章では書けないくらい複雑な色できれいだった。文部科学省が「身近な大人に相談しなさい」と2年前かなあ、クリアファイルを配りまくった。黒髪ロングの女子高生が金髪カラコンの女の子になぐさめられてるもの。逆じゃない! 税金で愚かなことをするものだ。六ちゃんで黒髪ショートのとってもいいのがうちにいる。こういう子供をモデルに使えよ、国は!!芸能人でなく公立高校の本物を!
さて英美里―ちゃんの4回目の授業が始まった。
英美里ー「監督、あたし文型がいまいちわからないのですが・・」
監督「そうだよね、みんなそうだよ。意識してこなかったでしょ。中学の時に事実上教わっていないから。今から整理しよう。ちょっとまって。整理したもの1枚もってくるから」
英美里ー「はい」
その澄み切った御返事にうれしくなってしまって、監督は膝が痛いのもわすれてスキップをして一階に降りた。階段の踊り場で滑って転んだ。でも気にしなーい。コピーをとって今度は猛スピードで階段を駆け上がった。部屋に戻ると英美里―ちゃん、笑っている。
英美里ー「監督の階段を上がる音ってかなりのサウンドですよ!」
監督「1秒でも早く愚かな英美里ーちゃんが文型をクリアーできますようにという愛がそうさせるの!」
英美里―「きゃははは・・・・」
監督「ところでノリは持ってる?」
英美里―「はい! はさみもありますよ。」
監督「準備がいいなあ。流石だよ」
実はね、聞く前にはさみまで見せたのは英美里ーちゃんが初めてなんだ。
この時「読まれている」と直感したなあ。 なぜ聞きもしないのに次がわかっているんだろう?
たまたまかなあ・・必死でノートをとる英美里―ちゃんを見ていて・・・思い過ごしであってほしい・・・そう願った。この子の力が伸びればHAPPYなことで、誰も何も失うものはないんだもの。そう思考回路を変換しようとするんだけれどもね・・・
どんどん英美里―ちゃんに魅了されていくと同時に初めて会った日に覚えた「違和感」がますます大きくなっていく。。少なくともこの子はレインボーに来る六ちゃんの典型パターン1型 「やれば一流 やらねば三流」タイプじゃない。大きな可能性と地力、そして
なにかを秘めている(いやまさに隠している)。
Irregular abnormal subnormal extraordinary mysterious magical そしてultra-super な
何かを・・・・それが見えない、説明がつかない、完全すぎる、でも暖かくきめ細やかな情を感じる・・・
突然!
英美里―「監督、怖い顔して何をかんがえているのですか?」と少したれ目になって聞く。
監督「いや 何もない。なにも。」
そう言い聞かせるように答える。
監督「もう時間だね。速いねえ。英美里ーちゃんとこうやっていると。これを次回までに読んできて。」
「はい!」 心地よい返事で授業が終わった。
ああこの返事が今宵も耳から離れない・・・。
監督

