英美里ーちゃん、どんどん進めないといけないからもう2時間目の英文読解レッスン。単語、構文、イディオム、そもそも語順も全然これまで意識しないで来ている。だからマークで80点さえも取れないわけ。1からいろいろ教えないと、とても入試英文に歯が立たない。時間がないし法則を教えた後に相当量の入試レベルの英文を読み込まないと実際点数を上げられない。監督は焦り始めた。
ところが、英美里ーちゃん
全然違う、その理解度というか、もうその食いつきぐあいが。パクッという感じ。飲み込むというより噛んだら離さない感じ。
それに辞書をこまめに引こうとする。監督から言われる前にね。辞書を忘れる多くの六ちゃんたちとそこから違うかな。真剣な奴ほど辞書は忘れないし離さない。監督から一言も言わせない。これははっきりしている。まあ辞書は六ちゃんの典型で誠にきれいな新品のようなライトハウス英和辞典だけれどね。さぞかし辞書を引くのも時間がかかるし大変だろう。でもひっきりなしに引いては書き、引いては書く。それに監督の説明する法則を確実にしっかりノートの書きとる。書きっぷりが真剣でタイミングが監督の説明と絶妙にあっている。こういうところが不思議なくらいかみ合ってなんだかうれしくなってくる。これは伸びる。急成長する。
そこで監督は言っておいた。
「英美里ーちゃん、英語の筆記は確実に150点は越せるからそのとき必ずレインボーのおかげですと最初に言うんだよ。」
すると英美里ーちゃん、素敵な笑顔で
「はい!その日がくるようにがんばります!」とだけ言うのだよ。まるでずっと前からそのレインボーの掟をしっていたかのように・・監督の目をストレイトに見あげながら。
監督はますますうれしくなって説明に力が入っちゃう。
そして、余談に花が咲き止まらなくなっていった。英美里ーちゃんは監督の使い古した余談にも笑ったり目を大きく開けて感心したり、いいタイミングであいづちまでいれてくれてあっという間に1時間が過ぎていった。どうもありがとう。英美里ーちゃん!
アーなんと楽しいレッスンだろう!そういう感じがしたよ。
でもねえ?なんか出来過ぎだなあ・・・
監督

