英美里ーちゃんがレインボーに興味があるので入会前のカウンセリングにきてくれた。

模試の結果をもってね。

 

「こんにちは 英美里―です。」

監督は詰まった。あまりの美しさに声が出ない。

そういえば2年前のホノルル。シニアプロムにでかける息子のパートナーがミスハワイティーン2015だった。その子にあった時も腰を抜かした。

監督が固まっているのを見て良子が噴き出した。

「監督、ご挨拶は?」

「ああ こんにちHA-(おもわず「はー」といってしまった)」

良子ちゃんが横にいるから余計に英美里ーちゃんの美しさが際立つ。まさに最上級の対称(symmetry)だ。神様はなんでこんなに不公平なことをするの!・・・

ただ良子はマスクをしないからエリアンにおしえた「マウンテンブス」ではない。かわいいんだ。特に笑うと。

 

さて英美里ーちゃん、8月の時点で全統英語マークは80点

「監督、大丈夫でしょうか?間に合いますか?」と見つめるんだなあ・・

「・・・・・・」

「監督、聞いてますよ。英美里―ちゃんが大丈夫ですかって!」

「うう・・うん。全然大丈夫・デデ・・ドド・どこに英美里-ちゃんは行きたいの?」

「あの・・・・」

「遠慮しないでいってごらん。さあ」

「監督、私の時と全然言葉使いが違うじゃないですか!」

「良子の時はなんていった?」

「こら あかん。いくとこないよ。一体何をやってきたんだよ、これまで!今のレベルは中学3年以下の愚かさだって言ったじゃないですか!それも3回も繰り返したんですよ!」

「そうだったっけ?」

「そうですよ!」

「あれは良子の偏差値が39だったからだよ」

「あたしすっごいショックだったんですから、あの日」

良子ちゃんがふくれっ面をした。

「良子!でもいまはもう150点を超えたんだからレインボーのおかげでしょ!」

英美里ーちゃんが笑っている。

「できれば立教か青山にいきたいのです。こんな点数じゃだめですけれど・・」

「問題ないよ。国語も日本史もいいし英語だけだから間に合うよ。心配しないで。全然大丈夫。3698%大丈夫。あれーっていうくらい点数上がるから。もう合格確実。4か月あるから十分だよ!」

良子ちゃんはますますあきれて声も出ない。

「監督、そんな安請け合いしちゃって大丈夫ですか?」

良子ちゃんは監督の秘書みたいなとこがあっていつも冷静なんだ。

「そうだ・・良子のいうとおりだなあ。大丈夫なわけないなあ。このレベルだと相当修正をかけないといけないなあ。センター150点程度なら持っていける、でも・・180点はいるからなあ、MARCHになると。本試験まであと4か月か・・・今年も元旦はないなあ・・でも英美里―ちゃんだからいいか!」

そう考えながら英美里ーちゃんの長いまつ毛と髪の毛の微かな色の違いに見とれていた。

その瞬間

「監督!!何ボケーとしてるんですかあ・・全く」

良子ちゃんの大きな声が響いた。

                                            監督