ある高校生が宿題に出していた問題集を持ってこなかった。
忘れたのではない。彼女の説明によると
「指定されていた所までいろいろ忙しくてできなかったのでそういうことで今日は持ってきませんでした。」
「どこまでやってるの?」
「・・・・・・・・」
「するとなに?やってないから持ってこなかったの、わざと?」
「はい」
「じゃあ、やったら持ってくるつもりなんだ・・」
「はい」
あきれたから、今日持ってこないのと持ってくるのと、仮にやっていなくてもどう違うかを考えさせた。当然答えなど出るはずもない。理由を説明した。
「問題をやっていなくても今ここにもってきていれば、進捗をチェックしてここで2Pでもやらせたかもしれないし、つまりだなあ、これ以上の愚かさからくる傷をとめられたのになあ・・」
大学進学へのやる気も在りそうだししっかりしていそうだから、先々週からレインボーに来てもらうことにしたのにもう大きくずれている。
「うちではめずらしいなあ。はいといって明確に意思表示してそれで宿題をしてこず、それが理由で持ってこないなんて。初めてかもなそういう生徒は。いまそうだけれどこうやって厳しく言われるしレインボーが合わないようなら辞めることも選択肢だからそこは自由だよ」とまで言っておいた。
監督はなにが気に食わないかというとそれなりの理屈を並べることがいやなのだ。一言でいうと言い訳だ。
そういえばうちの生徒は「言い訳」をする奴はいないなあ・・素直に反省し、「ごめんなさい」と言って、そして前を見て希望を捨てず巻き返そうと努力する。どんどんいい方向に自分を変えていくんだな。そういう生徒たちに囲まれている。
この生徒もさあ、レンボー色に染まるか、いまのカラーのままか二つに一つだけれどもうどっちでもいいや。あまりのずれに声もでない・・・
監督の宝物にしている2年前のある高校生のマーカーや質問や説明のぎっしりつまった問題集を見せてやろうかと一瞬思ったがやめた。もったいない。だって宝物だもの!
監督

