2年の頃、ドライブスルー型の受験塾に行こうとしたことがあった。あのとき顔も見ないでスピーカーから「あなたの高校は名門ではなく迷門のほうです。見栄を張ってはいけません。」とか「国立大メイビーコースになります。」とか好きなこと言われて母親も憤慨した。でもやっぱりあと5か月だしみんな塾に行ってるみたいだし、もう1回17号の角にある看板がきらきら点滅している最近はやりの(地方の受験生を食い物にしている)ドライブスルー型の塾に来てみた。

 

駐車場をおおきく回るようにしてドライブスルーのラインに沿って車をつける。結構車が並んでいても1台に生徒一人だもの、待たなくても済みそう・・

スピーカー「いっらしゃいませ 大学受験生ですか?」
生徒   「はい」
スピーカー「ありがとうございます!」
スピーカー「どちらの高校ですか?」
生徒   「△高です」

スピーカー「はじめてですか?それとも以前にこられたことがありますか?」

生徒「2年のころ1度きました。」

スピーカー「お名前をどうぞ」

生徒「○▽ ×▽▽です」

スピーカー「・・・・・はい、わかりました。すぐそこの迷門進学校の・・さんですね」

母親「また同じことを言いだしたわ。ひどい嫌味!前と同じ声だわ。」

スピーカー「受験は迫っております。前回は国立大学を希望されているとのことで国立メイビーコースをご紹介しました。今回のご希望もやはり前回登録された国立○○大学法学部ですか?」

生徒「・・・うううう・・」

母親「いいえ、どこでもいいです。受かるところならなんでも」

スピーカー「お母様ですか。こちらの記録によると経済的な理由で絶対私立はだめだと記録されていますが?」

母親「国立なんかとても無理なことは承知しています。私立でいいのでどこでも現役で滑り込ませてください。おねがいします。」

スピーカー「お客様。すみません。よく聞き取れませんでした。恐れ入りますがもう1度大きな声で言ってください。」
母親「三流私立でもなんでもとにかく受かるところをおねがいします!」
スピーカー「お母様、今日お越しになる前に熱を測られましたか?」

母親「いいえ」
スピーカー「体温計をトレイにいまいれましたので今すぐ測って下さい。」 ガチャン・・ピーピー…シュ・ーガチャン
母親 「は・・・・・はい。」
      ピーピーピー
    「36.4度です」
スーカー 「平熱ですねえ・・・それではもう1度確認しますが志望校はどこでもいいから入れるところでいいということですね。」
お客   「はい!何回も言わせないでくださいよ。」
スピーカー「失礼いたしました。前回とのあまりの違いに少々ついていけない思いがしましたもので・・・」
     「それでは直近の模試結果をお見せください。」
     トレイの開く音 ガチャン・・ピーピー…シュ・ーガチャン
お客   「入れました。」
スピーカー「今確認しております。」
     「恐れ入りますが全教科の偏差値が40すれすれ、中でも要の英語は偏差値40を切っておられますね。これでも進学を希望されますか?」

母親「はい。三流私立でもどこでもいいですから・・」
スピーカー「ご安心ください。現在日本の大学は全入時代に突入しておりお金さえ出せば合格できる大学は結構ありますよ。」

生徒「よかった・・・」

母親「本当ですか・」

スピーカー「本当です。」

生徒「どういう大学がありますか」

スピーカー「私立文系ですと××学園大とか国際××大とか▽▽平成大学とかかなりありますよ。Fランクの大学にすれば今からでも十分間に合います。」

母親「よかったね、よかった よかった・・なんでもいいから」

スピーカー「それでは今回はBFコースをご案内します。」

生徒「前回はメイビーだし、今回はBF・・変なコースがおおいなあ・・まあいいか!」

 

BFコース、それはボーダーフリーという意味なのにねえ。

                                   監督