この1週間学校に行っていないと聞いたんだ。レインボーも火曜日に玄関まで来て問題集だけ出して帰ったようだ。だから昨日2回目の手紙を書いた。今度は厳しく檄を飛ばした。
「レインボーは学校とは違う。実力をつけたい生徒が集うところだ。みんな真剣に学んでいる。今こそ希望の進学をめざしてそれだけ考えて徹底してやり抜くときだろ。これないこともあるかもしれない。でもお勉強はどこでもできる。うちでもできる。今の様な量じゃ全然だめだ。もっと徹底してやるんだ!」

そして今夜。いつものように笑顔で、落ち着いた表情できてくれた。
監督はほかの生徒ともろもろ話していてバタバタしていたけれど真っ先にしっかりハグをした。机越しに何も言わずしっかり抱きしめた。

だってこの娘はいい子なんだ。どんどん伸びるんだ。いかようにでも変化できる。それで自己実現をはたしてひとつ大きくならないでどうするんだ!

そのために監督がついている。レインボーの仲間もいる。
なんだかこの生徒が何年もレインボーにいるような錯覚におちいるなあ・・
                                  監督