今日も、ここ南魚沼は雨でした。
雨になると監督はある女子高生を思い出す。
昨年の今頃、車で走っていたら女子高生が肩からびっしょり濡れて歩いていた。学校を出るときは雨が降っていなかったのだろう。田んぼの間の一直線の道だから家までしばらくかかるにきまっている。車に乗せて送っていこうかと一瞬迷った。ワイパーに当たる雨音が激しくその娘の制服が濡れて透き通るくらいだった。傘を車に2本積んであることを思い出した。車を止め少し声をかけて傘をわたしてやった。

びしょ濡れの女子高生は驚いた顔と目をまん丸に大きく輝かせて「ありがとうございます!」と言った。監督はね、その大きな声が忘れられない。ただ不思議なことにあれからなぜかその女子を見かけたことがない。

今思うとねえ・・エアンだったのかもしれない 地球にやってきて人類をしらべはじめていたのかな。何台も車が行き過ぎていく中、次が監督の高級車(4つのうち2つしかドアがもう開かないスズキキャリー)だとわかっていたのかもしれない。

実はあの傘を渡した後、監督は「今度、あの女子高生にであっても知らぬ顔で通り過ぎよう。」と決めていた。だから、エアンにはもちろんこの話はしない。
あいつのことだから「それは誰だ?」と問い返すかな!

♪あめあめ 降れ降れ エアンがすっかりずぶぬれ かわいそう
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

アン このかさ かしましょか
ぼくなら いいんだ さあどうぞ
ピッチピッチ チャップチャップ
   
♪ RUN-RAN-RUN ♪