エリアンとお祈りをしてあげたよ ロゼッタ星にむかってね!

高校に行きたいと言い出したエアンはレインボーの窓から外を見ていた。

「監督 あの紙を見ながら歩いている高校生はどこだ?」
「あれは橋の向こうの国際情報高校、レインボーから1番近いね。」
「なぜ紙を見て歩いているのですか? 地図を見ないと自分の学校にすらたどりつけないのですか?」
「そうだ!」
エリアンが笑った。頭の上が青く光ったからわかっているんだろうな。

「緑のブレザーをきて携帯電話を見ながら歩いているのはどこだ?あれは青のブレザーの姉妹校ですか?」
「あれは小出高校っていうのだよ」
アンの質問はつづく

「監督!あのマスクをして携帯をみながらあるいている高校生はマウンテンブスか?」
「そのとおり!」
「なぜマスクをするのですか。年中風邪をひいているからですか?」
「顔を隠しているのだろうなあ・・」
「・・・そんなにブスなのか かわいそうに・・・」

「エアン!」
「はい」
「あのマウンテンブスに素敵な出会いがやってくるよう2人でお祈りをしてあげようか」
「どこにむかってですか?」
「もちろんエアンのふるさと ばら星雲のロゼッタ星にむかってだよ」
そういったとたんエアン頭の上が赤く点灯した。とてもきれいな不思議な色だ・・
監督とエアンはレインボービルの屋上にあがった。そして手をつないで上空を見上げた。エアンの頭の光が点滅している。
きっと我々の祈りが通じるだろう。