SENIOR PROMの午後
5時30分に会場のKAHALA HOTELがひらく。何もその時刻に一斉に集まらなくてもいい。そこがリラックスしていて日本人の集合時刻感覚とは全然違う。PARTYだから。ホテルの玄関に次々と車が横付けになりカップルが下りてくる。居合わせた友達カップル達が歓声をあげながらロビーでハグをしている。華やかさと社交のブレンドだ。

男子はプロム用の貸衣装やさんに予約をして早くから寸法を直してもらったタキシード。女子はこの日のためにと母親と決めた自前のシルバードレスだ。そして男子はお気に入りの花やさんにデザインを相談して決めたコルサージを用意した。

 カップルは女子の自宅近くの山頂の公園で写真を撮った。ダイヤモンドヘッドとワイキキビーチが眼下に広がる。男子はコルサージを贈る。女子はブートニアを用意する。少し緊張気味・・でもお互いを確認しあうように花飾りをつけあった。今日の日に「あなた」を選んだ証なのだ。森がまるで2人だけのために用意されているかのようだった。プロムまで時間がある。手をつないで森を歩こう。周りは誰も何も言わないで2人の姿を追っていた。
今宵はENDLESS!