E判定な恋 spring version


E判定続きのぼくだった。
偶然君と出会ったのは春にしてははだざむい午後だった。
黒髪をなびかせてなぜかうつむき加減に駅に向かう君に
僕はおもわずたちどまってみとれていた。
ふと目を上げた顔はまるで透明のしずくのような美しさだった。

君は軽く会釈をしてとおりすぎた。
微かに香水の香りがした。

僕のことを知っているのだろうか・・
なぜ今まで気づかなかったのだろう。
冬のマフラーのせいかもしれない。

突然周りの音が聞こえなくなって
駅の階段を登っていく彼女の後姿を追う自分がいた。

To be continued