振り返れば去年の今ごろこう書いた。
「監督は早慶出身の友人が結構いる。今年も東京に住む知り合いの息子が入学する。
一方、レインボーの生徒から早慶に行ったものはいない。1度挑戦したが失敗した。結局国立へ行ったけれど。今うちの2年男子が早稲田進学を夢見ている。現段階の平均偏差値は52位、無謀と言われてもしかたがない。しかしここに明確な目標を持った生徒がレインボーにいる限りその夢の実現に向かってやっていくのが「監督」の務めであろう。やるからにはやる。」
あれから一年、こいつと2人で走ったよ。英語長文なんか5万語を超える量を読み切った。問題集 の数も半端じゃない量をこなした。指示通り英語は学年トップに躍り出てレインボーでも国立 狙いの長高の生徒達と変わらないところまで来ていた。判定は届いていなかったけれど、東京に行く前の日「よくここまで来た。これなら早稲田を受ける資格が十分ある。合格しても当然と言えるところまで来た。」そういって握手をして送り出した。
力を出し切れなかったか、もっと上のものがいたということだろうか、結果は出せなかった。
けれども、しかし、そしてさすがに他はしっかり決めた。おそらくいくつかある合格校の中から明治とかその辺りを選ぶのだろう。
監督はね、頑張り抜いたお前のこの1年をみてきて、つくづく「志を高く持って進むことの大切さ」を痛感したよ。その尊さを感じたな。やっぱり力をつけたものはこうして結果を出せるということも改めて知ったなあ。私立で最高峰を目指したから楽々、いくつも他を決められたわけだもの。
「おめでとう。よくやった。」そして何より「いい子だ」
進学後、その弛まぬ努力を貫いておくれ。目指してる専門分野で一流になってくれ。お前が編者の一角で専門書が出版される日がきたら「監督、わかるかなあ」などと心配せずにサインを入れて1冊送っておくれ。その日をまっている。
監督

