どちらもこの地域の進学率向上を課題として設立された新設校だな。税金投入だから職員も生徒も安定して先はあると思っているかもしれない。いや一部の親は危機感や不満や不安を感じていることだろう。最も顕著な事象、それはKJの競争率低迷だ。すべてを物語る。津南は「うちは80名きちんと埋まっている。」と言うかもしれない。それではなぜ卒業生の人数が60台に落ち込んだりしているのかなあ。辞めて普通高へ編入できるものなあ・・・KJも生徒が辞めていく。双方とも小規模校だからやめられてはたまらないだろう。

受験戦略上、大学受験を考えた時津南はKJより相当優位な教育ができる。難関大受験を全国の伝統校と伍してリードしていくであろう都心にある受験型中高一貫校は5年で高校の履修を終え最後の1年は受験にかけれるのだから「お風呂の時間を10分けずりなさい」などと教師が親に電話したり「長岡に買い物に連れていく時間があるなら勉強をさせなさい」と親が担任に叱られなくて済む。しかし津南の進学結果が華々しく出ていない、少なくともKJを大きく引き離していないのはなぜなのだろう?
なにが目標かしらないがレベルの高い問題集や小テストの多さや定期試験の分布表付きの解析などこの辺の公立中学とは全然ちがうことをしているわけだからお勉強に重点をおいていることは明らかだな。まあいいとこに進む生徒もいるから受験は大きな柱に違いない。

KJにも学力基盤の整ったいい生徒が上位にいるわけだけど競争率が改善しないかぎりテーゼとしている「学ぶ青春意気高く」を実現し喉から手が出るほどほしい国立難関校への進学実績をのばすことは難しいな。それができない限り長高に行かずにKJに生徒があつまるなど夢の夢だ。倍率割れが続けば続くほど集まる生徒の学力はおちる。これは道理だ。長野にスキーに行っている場合ではない。スキーが地場産業の南魚沼からわざわざ長野にスキーに行くなんて信じられなーい。

さて今日4時に今年の倍率が発表される。倍率の発表は「受かるかどうか」の最大の目安なのだけれど、この倍率はズバリ3年後の大学進学率を決める指標でもあるのだな。
いい生徒を集めることが最大の受験戦略テーマだから。
この2校の倍率が大きく1倍をこえたときこの域のお勉強に対する活性化が証明されることだろう・・

余談だが津南の通学バス廃止は気の毒な話だなあ。そのせいで朝6時に家を出る子供までいると聞く。今年は雪が少なくて少しは楽かもしれないがきっと毎朝大変だろう。
電車の中でお勉強をしているのかなあ・・・                    
                                      監督