監督の妻はアメリカ人。彼女と結婚したとき彼女はアメリカの大学で教鞭をとっていた。そして監督は東京で毎晩2時ころ帰宅するようなジャパニーズビジネスマンだったよ。妻はビジネスマンが大嫌いでお金や利益を行動の中心におくシステムをこころの底から軽蔑しているふしがあった。
 
 その後ここ浦佐に引っ越した。浦佐ネイティヴ の息子が新潟の深雪の地からホノルルの中学校に進んだとき州でNO1の進学校だから6年後はハーバードとかスタンフォードとかの経済や法律の分野に進むものと漠然と思っていた。ところが学校の音楽の授業でたまたま選んだチェロが息子の進学先を決めた。今ジェイコブス音楽院にいる。

 監督が昨年「アイビーリーグとかで経済か法律の分野に進むと思っていた。」といったとき妻は猛烈な勢いで「高収入をもとめてそういう誰にでもできる学問で進学していくものと、うちの子供のように芸術をきわめようとするものとどっちが尊いとあなたおもっているの?どっちが難しいとおもっているの?勉強さえさせれば合格するようなゴールと才能がないと実現できない音楽という芸術にかかわる進路・・・あたしははっきり言ってこっちの方が価値が全然高いと思うけど」
 
 おっしゃる通りです。はい。監督は下を向いて同意した。
おかねや業績で人は感動させられない。音楽で人は感動し癒される。そう言葉さえ要らない。

それでは経済やお金儲けの話ではなく監督の息子の芸術を楽しんで下さい。https://m.youtube.com/watch?v=QQgrtEslTHA