淡い夢

有名大学受験は淡い夢のようなものだけど
高3はその夢を見るのが好きなの
夢の合格 夢の進学
喜びもうれし涙もみんな夢の中

ほのかな希望から夢がはじまり
夢の中で楽しそうに自分が踊る

模試の結果で夢からさめて
現実にさまよいはじめても
苦しまなくていいのだよ

みんな夢だもの
夢をみすぎただけなのだから


 さて 「・・・になりたい」とか「・・大学に行きたい」とか特に六ちゃんたちは、自分の成績を横において平気で3年生になってから言う。しかし秋になるとそれが全く実現できないという現実を知ることとなる。今頃になってE判定の意味を実感できないものまででいる。いやそのほうが多いような気がする。

 若者は夢を持たねばならない。今こそ夢を持つ時だ。しかし、監督がいいたいのは一方通行の夢は「はかない夢」にすぎないといことだ。下手をすると「悪夢」にさえなり兼ねない。
 「一方通行の夢」とはどういうことか。それは「絶対かなわぬ夢」ということだよ。君の夢の実現には自分の起きているときの、昼間の努力が必要だ。勉強量さ。君の起きている時間帯での成績さ。これがあって初めて君の夢が叶うんだ。もし昼間の絶対的な努力があるのなら、18歳の君の夢は必ずといっていいほど叶う。昼間の努力の積み上げのみが夢に向かって突っ走るエンジンなのだ。そのエンジンのパワーが一定量を超えた時、君の夢が速度を上げて君の方に向かってくる。それを「正夢」といっていいのじゃないか。
 
夢が君たちにむかって突っ走ってくるような体験ができることを切に願う。
何人かそういう生徒を見てきた。
進学後彼らは監督の前で言い切る。
「はい 楽しいです。ここに入ってよかったです・・・」
                                           監督