今日は息抜きにこれを読んでください。
監督は若干23歳の6月、工場研修が終わりネクタイを締め始めて1週間
そのころの本当のお話。
監督の新入社員時代 ピカピカの新入り 総合朝礼での挨拶顛末
「このたび本社管理本部経理部に配属されました△○でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。わたくしが本日どのような覚悟でここにいるのかということをこの際はっきり具体的に申し上げします。」挨拶の話など聞いていないからぶっつけ本番、先に挨拶した貿易部の新人や女子新入社員たちは名前だけの挨拶だった。それでいいのに監督はこの時点でハイになっていたかもしれない。しかし一方で、周りの表情も見えていたように思う。それまで結構挨拶はしてきたので冷静であるつもりでいた.
一点おおきく状況判断を誤ったのは聞いてる人がこれまでのように友達や父兄でなく、全員会社の上司あったことだ。
挨拶をつづけた。「もし今地震がやってきてこの朝日東海ビルの6基のエレベーターが動かなくなったとしてもご安心ください。わたくしがみなさま全員をおんぶして非常階段を使いこの19階から1階までおりてまいる所存でございます。」
一瞬シーンとなった.横に立っていた小柄だが威厳のある社長がいかにも「バーカ 大学の体育会じゃねーぞ。 ここは上場企業の本社だぞ おれは 忙しいのだ。」という顔で足踏みをしていた。直後営業部門から失笑が漏れた。流石に何かおかしい自分、場違いな自分に気づきがあった。
その時いつもの怖い人事部長が無理を承知で拍手をしはじめた。そのわざとらしいぱちぱちが数秒後に大喝采となった。救われた!恥をかかずに済んだ。挨拶促進連合会の時もそうだったがこの部長に監督は何回すくわれたことか・・・ ただこの日で監督の印象が固定化し変な方向にむいていったな。事あるごとにキャビネットや重たいものの移動に駆り出される、営業から頻繁に飲みに誘われる、それから毎年12月の総合朝礼では、取引先からいただいたお歳暮の叩き売りは監督の恒例行事となった。同時に「あんなのが会社の経理でお金を管理して大丈夫?」と思われはじめていただろうな。無理もない、本社勘定だけでも1日で普通預金の通帳が数冊更新するくらいのお金の動きだから。
ただ23歳の監督はね、200人背負うのは無理だけど、何人くらい今の脚力ではいけるかなあなどと真剣にシュミレーションをくり返すような若者だった。靴もそれを想定して滑りのわるいものを買った。そういうことしか考えていなかった。何度も非常階段でトレーニングを積んだ。今の君たちからするとバカと思われるかもしれないが、携帯電話もなかったし暇があった。そしてはっきりしないが夢があった。
未来を感じていた。
今よりずっと「自分」があった。
「無限」を感じていた。
そして生意気だった。
監督
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監督は若干23歳の6月、工場研修が終わりネクタイを締め始めて1週間
そのころの本当のお話。
監督の新入社員時代 ピカピカの新入り 総合朝礼での挨拶顛末
「このたび本社管理本部経理部に配属されました△○でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。わたくしが本日どのような覚悟でここにいるのかということをこの際はっきり具体的に申し上げします。」挨拶の話など聞いていないからぶっつけ本番、先に挨拶した貿易部の新人や女子新入社員たちは名前だけの挨拶だった。それでいいのに監督はこの時点でハイになっていたかもしれない。しかし一方で、周りの表情も見えていたように思う。それまで結構挨拶はしてきたので冷静であるつもりでいた.
一点おおきく状況判断を誤ったのは聞いてる人がこれまでのように友達や父兄でなく、全員会社の上司あったことだ。
挨拶をつづけた。「もし今地震がやってきてこの朝日東海ビルの6基のエレベーターが動かなくなったとしてもご安心ください。わたくしがみなさま全員をおんぶして非常階段を使いこの19階から1階までおりてまいる所存でございます。」
一瞬シーンとなった.横に立っていた小柄だが威厳のある社長がいかにも「バーカ 大学の体育会じゃねーぞ。 ここは上場企業の本社だぞ おれは 忙しいのだ。」という顔で足踏みをしていた。直後営業部門から失笑が漏れた。流石に何かおかしい自分、場違いな自分に気づきがあった。
その時いつもの怖い人事部長が無理を承知で拍手をしはじめた。そのわざとらしいぱちぱちが数秒後に大喝采となった。救われた!恥をかかずに済んだ。挨拶促進連合会の時もそうだったがこの部長に監督は何回すくわれたことか・・・ ただこの日で監督の印象が固定化し変な方向にむいていったな。事あるごとにキャビネットや重たいものの移動に駆り出される、営業から頻繁に飲みに誘われる、それから毎年12月の総合朝礼では、取引先からいただいたお歳暮の叩き売りは監督の恒例行事となった。同時に「あんなのが会社の経理でお金を管理して大丈夫?」と思われはじめていただろうな。無理もない、本社勘定だけでも1日で普通預金の通帳が数冊更新するくらいのお金の動きだから。
ただ23歳の監督はね、200人背負うのは無理だけど、何人くらい今の脚力ではいけるかなあなどと真剣にシュミレーションをくり返すような若者だった。靴もそれを想定して滑りのわるいものを買った。そういうことしか考えていなかった。何度も非常階段でトレーニングを積んだ。今の君たちからするとバカと思われるかもしれないが、携帯電話もなかったし暇があった。そしてはっきりしないが夢があった。
未来を感じていた。
今よりずっと「自分」があった。
「無限」を感じていた。
そして生意気だった。
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