模試の結果を見ながら六ちゃんが話している。
「すごいいい点数だね 軒並みAじゃん」
「点数が俺を追っかけてくるだけ 俺は全統の判定も順位も興味ないよ」
「じゃあなぜ受けるの」
「先生が言ってるじゃん。何の理由も言わずにただなるべく全部うけなさいって。
なにも考えてないんだから俺も何も考えずにうけてるだけ。 それが六高生のあかし」
「それにしてもいい成績だね KJもびっくりだよ」
「ちょっとまって ひとこと言わせて」
「え! なに?」
「おれ、中学の時1番だったんだよ。うち中学の1番は長高に行ってもKJにはまずいかない。
だからKJに俺がまけるわけないだろう。たとえ六高にいても。それができないならあの日親に「絶対六高にいかせてほしい。勉強はする」と大見得切った自分を信じてくれた親に申し訳が立たないな。あの時、親は不機嫌だった。ただ俺の希望を聞いてくれた。俺は「ありがとう」とだけいって部屋に入って泣いたんだ。申し訳ない気がして。でも六高を選んでよかったとおもっている。もう一回受けろといわれてもここを受ける。
俺は絶対自分も親も裏切らない。真正面から努力をしてきたつもりだから。それを全国勝負の大学受験で証明してみせる。必ず結果をだす。親に「ありがとうございました。」といいたい!絶対やる。」
同級生はまるで近所のおばちゃんみたいな目で感心しながら聞いている。
監督

「すごいいい点数だね 軒並みAじゃん」
「点数が俺を追っかけてくるだけ 俺は全統の判定も順位も興味ないよ」
「じゃあなぜ受けるの」
「先生が言ってるじゃん。何の理由も言わずにただなるべく全部うけなさいって。
なにも考えてないんだから俺も何も考えずにうけてるだけ。 それが六高生のあかし」
「それにしてもいい成績だね KJもびっくりだよ」
「ちょっとまって ひとこと言わせて」
「え! なに?」
「おれ、中学の時1番だったんだよ。うち中学の1番は長高に行ってもKJにはまずいかない。
だからKJに俺がまけるわけないだろう。たとえ六高にいても。それができないならあの日親に「絶対六高にいかせてほしい。勉強はする」と大見得切った自分を信じてくれた親に申し訳が立たないな。あの時、親は不機嫌だった。ただ俺の希望を聞いてくれた。俺は「ありがとう」とだけいって部屋に入って泣いたんだ。申し訳ない気がして。でも六高を選んでよかったとおもっている。もう一回受けろといわれてもここを受ける。
俺は絶対自分も親も裏切らない。真正面から努力をしてきたつもりだから。それを全国勝負の大学受験で証明してみせる。必ず結果をだす。親に「ありがとうございました。」といいたい!絶対やる。」
同級生はまるで近所のおばちゃんみたいな目で感心しながら聞いている。
監督

