英単語が先か英熟語が先か

これは面白いテーマだな。
WM君はこのところ中学生並みだった単語が大きく改善してきた。というか監督の方から英コミュの授業の時「えーっとこれ学校でもらった業者が配る意訳はどうなってる?」というふうにこいつに教えてもらう。100%即答するようになっている。

読解の個人レッスンにおける3番目くらいの重要な目的は知らない単語がいっぱいあるにかかわらず訳せるようになるということである。今のレベルの英文であれば結構できるようになった。
そこでだ。生徒は誰でもそうなると「私は単語が弱い」と実感し、初めて本当に単語を増やさないといけないと心から、頭から、指先から単語を学ぼうとするものだ。だって訳せ始めて自信がつくと上を目指すから当然単語が武器になることくらい誰でもわかるだろう。レインボーではほかのものを一切つかわずそのまま単語を増やせるシステムを引いているわけだが、この子は早稲田を狙う。上を目指さねばならない。

「ひょっとして熟語を今からやらせた方がいいのかなあ。」などと興味を持ち始めた。熟語集と言ったものではなく英文が頭に入る形で熟語が増えるなにかだ。数百冊あるレインボーの参考書・問題集の中から「熟語」が含まれる参考書類を10冊ほどピックアップしてみた。図書室のテーブルに並べてみて一つ一つひも解きながら検討していく。「やっぱりZ会のはよくできてるとか駿台は絶対はずれがないなあとか・・個人的には日栄社がいい・・などなど」そのうち、「これはこの生徒にいい。」とか、「これを今年のあいつにやらせておけばよかった。」とか・・・いつのまにか先のはなしが後悔になってしまって悲しくなって帰ってきた。

結論をいおう。単語が極めて不十分なレベルではあるが、早稲田を狙う六ちゃんWM君には熟語をやらせよう。 メリットが大きい。そして失うものはない。
                                          監督