アメリカには模試がない。しかし、アメリカの進学校にはプロの受験カウンセラー(専門職 教師ではない)が配備される。2年間かけてすべての生徒と信頼関係を築きながら、進路について徹底的にサポートしていく。先日うちのこどもがキャンパスで担当のカウンセラーにあった。遠くから大きなジェスチャーで第一希望大学のイニシャルを全身であらわした後、両腕で大きな輪を頭上で掲げてくれたそうだ。高2のときから何十時間にわたり進路の相談をして信頼関係ができあがっている。親も何度もあっている。合格ラインはもちろん オープンスクールと見学の必要性の見極め、卒業生がいるかいないか、彼らのデータ、他の類似の進学先、学部の分析、試験スケジュール、その他事細かに相談にのる。奨学金についてもアメリカは非常に大きな戦術的事案だからアドバイスをうける。膨大な受験データをもっている。専門家だ。全米の進学校を渡り歩いて彼ら自身の実績をあげていく。
ここ日本ではカウンセラーは心理カウンセラーのことを言う。進路については「進路の先生」が担当だ。模試の成績をちらっと見て「いける いけない 前、先輩が受けたよ…この成績なら無理 ここならいいじゃないか」これが相場だろう。これで子供たちの人生がきまっているとしたら少しかわいそうだな。これは進路相談ではない。合否判定作業だもの。
 監督は生徒と個別に進路の話を良くする。努めてしている。成績でどこに行くということだけが進路ではないから。合否は模試をうければ誰でもわかるものなあ。そうじゃなくて本人の適性や希望や学力とのかい離や対策、そして上昇カーブなどじっくり何回も話しこむことが進路相談だろ。大人がそばにいてやらないと、とてもまともな検討などできないな。それをするのはまずを持って親だろう。ただ親は、手段としての受験のことがわからない。教師は受験のことはわかっても世間のことは相談に乗れないケースが多い。うちの生徒でいいアドバイスをうけたなど聞いたためしがないから。それより話さないという子供が多い。もちろんいい先生もいるだろうけれど。進路担当の先生が、君がどこのオープンスクールにいつ行ってどうだったのか報告し、分析し、把握しているかい?学力向上の作戦を誰がつけてくれるのかい?君の高校では。全く他人事だろう。
 そもそも生徒の受験戦略について担任と進路指導の棲み分けが六ちゃんなど曖昧だからシステム的におかしいと思うけれどなあ。三者面談で済むなら世話ないよ!
 成績足りず 相談できず 親がおこり 結局3流私立に落着いたら、たまったものじゃないな。これも「悪循環の」例だ。
監督はつくづく国家的損失だと思う。みんないい子に伸ばしてやってこそ本人はもとより国は栄える。だからカウンセラーは必要だ。ALTなど不要だからそのお金を高3向けののカウンセリングに回してやりたいなあ。
                                          監督