「悪循環」の反対の言葉はなんだろう。「好循環」かな。「良循環」という言葉はあるのかな。
大学受験を目指す高3の場合に限ればこの言葉をわかりやすく当てはめることができる。
毎月のように受ける模試判定で第1希望校が「B」以上 滑り止めは軒並み「A」 
自分がこれまでやってきた量と質が間違っていなかったとの確信に裏打ちされ、やる気がみなぎりいい意味でハイになっている状態。もう誰にも止められないな。こうなると絶対負けない。特に現役ならね。これ「好循環」。志望校の上変も可能!すごいぞ!
 逆に.模試は軒並み「E」判定 かりに「D」がついていてもそこは始めから行きたくない。勉強をしなくてはならないのにもう気持ちが押されて気合が入らない。1科目ならともかくすべての科目が希望校に不十分と判定されている始末。ひどいのになると今になって勉強の難しさや己のレベルを知るに至る。後悔先に立たず。かといって1年にもどれない。今日も勉強をしているが押されてやっているだけで前向きとは正直いえない。これ「悪循環」
 こういう2つのパターンを考えると今の時点で「好循環」のひとが「悪循環」の人に追いつかれ、追い抜かれる可能性があるのでしょうか。絶対ない。1年、2年のときからきっちとやってきた人間が1番大事な3年後半にはいって下手を打つはずがないわけ。やってきたやつとやってきていないやつは勝負にならない。学生の本分は勉強だもの。そして監督は昨日もクラスでいっただろ。勉強は正直に結果が出る。
 ただ依然として頑張れるEやD判定保持者もいるわけ。それは希望をもっているから。たとえば「英語があと50点(嘘みたいな点数だけれど、これがあるのだな)上げればBがつく。」とか「今回わるかったけれど、前よりグンと良くなっている。ひょっとするとひょっとするかも。」というふうに。レインボーの六ちゃんたちはこういう人結構おおいわよね。そうじゃないならこんなにみんな通ってこないよな。夏から休みなしだものね。監督も疲れたよ?
 ここで絶対無敵のE判定保持者(全科目不十分)であっても絶対あきらめずに受験に挑む鍵をアドバイスしておこう。不安と絶望の渦巻くなかでも、具体的なストーリー(勉強の作戦)をもっているか。希望校下変と進路変更まで伴うオプションを冷静に再検討しているか。己の実力をしってなおずっと同じ希望校を模試に書き続けていないか。願書はまだ先だから己の実力をみながらいくらでも大学と学部を考えればいいのだ。そして出来上がったストーリーがうまく運ぶかどうかを考えた時、ほのかな希望を君の心の隅に感じられたら、そのとき間に合うかもしれない。「現役の奇跡」をめざせるかもしれない!
 それから、親に模試の成績を隠してはいけない。共有しなさい。隠しても高々2か月ですべてばれる。悪い人ほど早く情報を共有しておきなさい。一人で処理できる案件ではないのだからね。逃げていてはだめ。この点も「悪循環」の典型。
 大学教育という高学歴への登竜門は甘くない。でもまだ日本は簡単でシンプルな入試だよ。点数だけだもの。アメリカならもう無理だな。その点日本でよかったね。

今日は南魚沼は雨だ
http://www.youtube.com/watch?v=psTRwM5U3v8
これを聞いてくれ
                                      監督