全然点数が足りないのに希望校は全国的に名のある大学を上げる。最低でも2年間は準備にかかるのに高3の夏くらいからわずかに半年くらい勉強すれば何とかなると考えているのは幻想だ。現実を知らなさすぎる。可能性は限りなくいゼロだ。全国の40万人の受験生の中から例えば偏差値55以上の大学を受験するとすれば、TOP27%の生徒でないといけないということだから。自分の高校が全国平均もない、その中で順位もぱっとしないような状況であと3か月だよ。全国平均に追いついただけでも120点満点だろう。そうは思わないかい。だって今まで勉強をしていないのだよ。たった数か月でこれまでさぼった分を取り戻してその上受験勉強をして全国でTOP27%に入れる??行先を絞って現実的な目標設定をしなければ選択肢は残されていない。
高校進学時の偏差値と大学の偏差値との大きな違いをわかっているかな。高校進学時は例えばすべての生徒の中での偏差値だ。だから六高は県下で半分より上にランクされる。ところが大学入試となると南魚沼ではどうなる。進学校は六高とKJだけだろう。つまり六高生が勝てる学力の殆どの高校生は模試すら受けない。だって大学進学しないのだもの。逆に長高やKJは君らよりもっと上ということになるかな。だから六高の模試が全国平均に届かないのだ。受けている生徒の学力が違うから。そういう中で高学歴を狙うのであれば、そうだな、六高のレベルを超えた相当量の勉強を積まない限り受験で成功できないというわけだ。それには時間が必要だ。それをしていないのなら希望校を自分の模試成績に合わせて毎月模試が却ってくるたびに進学先を順次下げていかざるを得ない。行けるところに落着く。もちろん例外的に点数を伸ばし合格を勝ち取るやつもいることは事実。去年うちの六高生は全員第1希望にはいったからな。ただ確率的にまれだ。
 そこで何が出てくるかだ。本当に高学歴を目指すのであれば浪人をしなさいということだ。だって偏差値55以上の大学に受かるやつは進学校で最低2年生から受験勉強してきているのだ。2年かかるのだから3年夏から始めてあと1年浪人して合計1年半年だろう。算数の問題だよ。1年遅れてもいいところに行くほうが長い人生、大きなメリットを得るだろう。一生ついて回るのだから学歴は。特に女子には男女差がなくなっていくから学歴はとても大切な武器となる。大学進学は男が一目置くキャリアーを構築する第一歩なのだ。資格をとれればどこでもいいという考えもあるが監督はそうは思わないな。やっぱり勉強すべき時にいい環境で勉強しないとだめだと思う。資格だけで食っていけるという考えは非常に浅い。それでいいなら専門学校でいい。なぜ4大進学女子が増えているかをよく頭に入れておかないと時代の要請にこたえられないと思うよ。大学に入って4年などあっという間、すぐ就職だ。その時学歴フィルターの洗礼を受ける。だから大学入試は最初の人生の登竜門なのだよ。
監督はね、今点数が全然なくても「いい大学に行きたい。」と強く願う子供と、大体この辺でいいかなあと線引きしている子供とどっちを買うかというと3500%前者だ。なぜなら若者が「自分を高めたい。」と思いを抱くのは自然なことだもの。当たり前の思いを最初のチャンスで勝ち取りに行かないでどうする!自分をごまかしてないけない。妥協をしてはいけない。もちろん今年もあきらめてはいけない。監督がついているから。
監督