これまで受験の「受」の字も意識できずに3年秋になって受験が迫るといきなり大学名が頭によぎり、模試でぬけぬけと進学希望先を4つ書く。進学校なら1年の4月から進路指導と受験勉強が始まり、今の時点で成績がまとまりつつあるというのに。仮に君が典型的なこのタイプの受験生だとしたら、ここで過去を少しでも取り戻す勉強をできずに何がなせるかなあ 少なくとも全国平均に届いていないわけだから。何も偏差値60を超えろとは言わないよ。
 結論からいって過去、さぼった時間は絶対取り戻せない。厳しい現実と向き合わねばならない。ただここで疲れようが絶望を感じようが大学(まともなレベル)に行くべきだと自覚があるなら弱音をはいたり、それを出してはいけない。人生そういう甘い奴には見向きもしてくれないよ。
勉強づけの24時間をつくらないかぎり先はない。少なくとも2年後半からまじめに取り組んできたものは今は充実の秋で追い上げているはず、君がそうでないならそれなりに厳しい現実とむきあうべきだ。勉強は裏切らない。後悔というものは自分を裏切った、過去を無駄にしてきた証でもあるのだから。それでも希望校をさげてはいけない、へこたれてはいけない。気持ちがまけはじめると君より上位の奴は今も過去も君よりもっと勉強をしているのだからますます離されてしまう。そういう現実の中にいるのだ。大学受験というものは。これから出ていく「社会」というものはそういう現実の中で目標を達成できるかできないか そういうところだよ。
                     
            監督