405年
1日
新年祝賀。
今年の議長で魔銃導師はプロスペルさんの孫、オルエッタ・ウォレス。
農場代表はルミーナ・フィールドさん。
ジーンも私も長(おさ)でなくなったので居室から退去して、旧市街A区の2の屋敷に入った。
ここは結婚前にジニアがひとり暮らしをしていた家。
今年は白夜。
今年はどうあってもジェットに龍騎士になってほしい。
フレイが入学した。
ドリスとの食事のあと、デートに誘いに来たジーンと王家の居室を出たら、同じタイミングでホアキン王もドリスを誘いデートに出掛けた。
独身時代、山岳区でよく繰り広げられていた2組のデート風景を思い出した。
ドリス、私たち素敵な人と結ばれて幸せだね。
2日
居室を出て旧市街の屋敷に来てからはジーンはちゃんとミルクを持って歩いている。
着任式。
やはりモイセスさんが隊長のほうが安心感がある。
今年から娘2人もいる。
同じ職で働けるなんて、わくわくする。
6日
結婚記念日。
お互い様なので、忘れてたことを責めるのはもうやめようと思う。
今日は王太女エリザベートが結婚した。
7日
赤子がいるので若いつもりなんだけど、孫にばあちゃんと呼ばれると年齢を思い知らされる。
もちろん孫からばあちゃんと呼ばれるのは心地よい。
8日
釣り大会優勝は近衛の御年28歳のガスパール・シュワルツさん。
ご長寿さんかつ釣り名人だ。
11日
出産予定日のジニアは今日もリアムと遊んでくれている。
夜、ジニアとアダムに第1子が生まれた。
マリナ・シュワルツ。『グリニーの輝き』を持つ女の子。
14日
モイセスさんにフラグが…
ずっと恐れていた。
モイセスさんは母のいとこなので、もうとっくに引退していてもおかしくないお年なのにすっかり頼りきっていた。
エルネア杯の試合に負けたとジーンは悔しそう。
あなたは既に龍騎士なんだから、後進に道を譲ってあげましょうよ。
15日
今日はモイセスさん対ジェット。
ステも武器も互角だけど、剣士のモイセスさんのほうが有利。
モイセスさんには申し訳ないけれどジェットに青い薔薇のお守りを持たせた。
先手はジェットが取ったものの激しいモイセスさんの反撃にあわやと思われた。
けれどあと一太刀分残して持ちこたえたジェットの最後の一撃で勝敗は決した。
18日
決勝戦はジェット対魔銃導師オルエッタ。
これは武器の有利なジェットの楽勝。
こうして今年のエルネア杯は山岳兵団長である私の弟ジェットが優勝した。
試合のあと、娘たちを炎獄に連れていった。
いつかこの子たちも龍騎士を目指すことになるのだろうか。
19日
リアム1歳に。
朝食後すぐジーンに誘われた。
もう次は無いだろうと何も考えず応じたら、なんと、第5子が宿った。
こんなに簡単に妊娠してびっくり。
長く我が子に引き継がずにいるから結婚して子どもを儲ける新婚さんが少なくなり、熟年でも妊娠しやすくなっているのかなあ。
私は17歳。子どもが生まれる来年14日は18歳。
まさかこんな年で妊娠するとは思ってもいなかった。
お腹のこの子に引き継げるようになるまでは生きていられないかもしれないので、引き継ぎはフレイかリアムにしなくては。
人口429人
20日
モイセスさんが亡くなった。
21日
フレイ3歳の誕生日
ジェットは竜との対戦に勝ち、龍騎士になった。
これで山を降りた私のブロサール家への償いが完全に終わった。
ジェットも、亡き両親も、先祖たちも、二ヴも、誰も私を恨んだり私に怒ったりしていないと思うけれど、私自身の心の中に常に山岳長子の責務を放り出したことへの罪悪感があった。
その思いを昇華させるために、今日この日のためにジェットを支援してきた。
肩の荷がすっと降りた。私が私をやっと赦せた。
22日
モイセスさんが亡くなったということは、組織長の交代がない来年度は私が繰り上がって近衛騎士隊長になるということ?
もう既に私の名が議員名簿にある。
辞任もできない。
来年になったら騎士隊長の居室に引っ越しとなる。
その前に家を買おうと思った。
郊外の邸宅。
(中の人は何度もここにPCを住まわせていますが、一番気に入っています。)
内覧してたらジーンも来た。
「ねぇ、ここに引っ越そうかと思うんだけどどう?」
「いいね。広い家で子どもたちも伸び伸び育ちそうだね。」
こうして私達は転居した。
何代ここに住めるだろう。
可能な限り子孫たちに受け継いでいってもらえたらと思う。
下の弟ヴノに女の子が生まれた
ヒルデガルト。
ヴノは私たち3姉弟の中で唯一父の肌1を受け継いだ子だが、ヴノの子どもたちはふたりとも肌1。
この国で絶滅寸前の肌1が少しづつ増えてきている。
29日
納剣式。
モイセス隊長のもとに始まった今年度の近衛騎士隊だが、締めは隊長代理の私が号令をかける。
30日
淡い初恋の人、パイアス・ピンタードさんにフラグが立った。23歳。





































