最近、なぜだかタロットカードが気になって仕方がない。
きっかけは、昔テレビで見た、ある物理学者の話だったと思う。
理詰めで世界を説明するはずのその人が、タロットカードを調べていくうちに、最後は「否定しきれなかった」と語っていた。
理屈でどうにも説明がつかない何かを、カードに見出していたのだ。
「それって、けっこう面白いな」と思って、なんとなく自分もカードを触ってみた。
そしたらこれが、意外とハマる。
タロットには大アルカナ22枚と、小アルカナ56枚。全部で78枚のカードがある。
それぞれのカードには、意味というより「イメージ」があって、表に出るか裏に出るかでも解釈が変わってくる。
その曖昧さがまたいい。
1枚だけ引いてみたり、3枚並べてみたり、あるいは10枚以上を並べて「今の自分」を探ってみたり。
シャッフルしながら、カードに気持ちを込める。
そうすると、不思議と「らしい」カードが顔を出してくれる。
もちろん、どんなカードが出たって、自分がどう読み取るか次第だ。
でもその「読み」が、自分の気持ちにぴたりとはまる瞬間がある。
まるで、心の奥の声がカードのかたちを借りて語りかけてくるような、そんな感覚になる。
結局、占いって「当たる」「当たらない」よりも、「今の自分をどう見つめるか」なんじゃないかと思う。
タロットカードは、そのための小さな鏡のような存在なのかもしれない。
カードの絵柄を眺めるのも楽しい。
意味を調べてノートに書き留めたり、気になるカードを何度も引いてみたり。
そうやって触れているうちに、少しずつ自分の中の景色が整ってくる気がする。
人と話すときのきっかけにもなるし、ひとりで心と対話する時間にもなる。
このカードたちと、もっと仲良くなっていけたら。
そうしたら、毎日の暮らしが、ほんの少し楽しく、豊かになるような気がしている。