寺地拳四朗がタイトル返上、フライ級への転級を正式表明 | ボクシング・ダイアローグ

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WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級王者 寺地拳四朗(32=BMB:23勝14KO1敗)選手が15日付で両王座を返上、クラスをフライ級に上げて世界2階級制覇と共に4団体統一を目指すことを正式に表明。

 

17日、所属するBMBジムとプロモート/練習拠点とする三迫ジムが連名で発表、寺地選手は「2階級制覇とライトフライ級で出来なかった4団体統一を目標に、フライ級に向けての体と新たなスタイルを作っている」とコメント。

今年1月、カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に苦戦の判定勝ちでタイトルを防衛した後も、以前と変わりなくライトフライ級での4団体王座統一を目指すと同時に、実現が難しければフライ級にクラスを上げる考えを示していましたが… 最終的に112ポンドを選択した形。

 

ライトフライ級のIBF王者 シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)は先月、矢吹正道(LUSH緑)選手との指名戦の指令を受け、それが最優先…

 

WBO王者 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)は、ファイトマネー等の条件面に難題を要求したらしく、寺地サイドが交渉を断念(ゴンサレスはノンティンガとも統一戦を画策し、報酬への不満から基本合意に達していたのを覆して決裂させている)したことが報じられていたので、予想どおりと言えば予想どおり。

 

[その後ゴンサレスは先月、王座を返上してフライ級に転向を発表]

 

なお、WBCのマウリシオ・スライマン会長が寺地選手に対し、現在空位となっているフライ級王座の決定戦出場を要請した、という報道が先月初めにありましたが、今回の発表ではそれについては触れていなかった模様。

 

カニサレス戦後の1月25日に右拳の手術を受けた影響で、次戦は秋以降となる見通しの寺地選手、フライ転級の初戦でいきなり決定戦になるのかそれともテストマッチを挟むのか、復帰戦の情報に要注目。